Windows Server® 2008 R2 のサーバー マネージャーでは、役割、役割サービス、機能のインストール、削除、照会を行う Windows PowerShell コマンドレットと、役割、役割サービス、機能を自動的にインストールまたは削除するための ServerManagerCmd.exe コマンド ライン ツールを使用できます。両方のコマンド ライン オプションを使用すると、操作のログを表示できるほか、クエリを実行して、役割、役割サービス、機能のうちコンピューターにインストールされているものとコンピューターへのインストールに使用できるものの両方について、一覧を表示できます。
ServerManagerCmd.exe を XML 応答ファイルと一緒に使用すると、役割や機能の自動インストールまたは削除を簡単に繰り返し実行できます。ServerManagerCmd.exe で使用できる応答ファイルの詳細については、「サーバー マネージャーのコマンド用の応答ファイルを作成する」を参照してください。
注 | |
Servermanagercmd.exe は推奨されておらず、Windows の今後のリリースでサポートされる保証はありません。サーバー マネージャーで使用可能な Windows PowerShell コマンドレットを使用することをお勧めします。 |
このトピックの内容
サーバー マネージャーのコマンド ライン ツール、dism、pkgmgr、および ocsetup
サーバー マネージャーのコマンド ライン ツールは、dism、pkgmgr、ocsetup など、Windows ソフトウェア パッケージのインストールと削除に使用されているその他のコマンド ライン ツールとは異なります。Windows Server 2008 R2 を実行するコンピューター上で役割、役割サービス、機能をインストールまたは削除するには、サーバー マネージャーの Windows PowerShell コマンドレットまたは ServerManagerCmd.exe コマンド プロンプト ユーティリティを使用することをお勧めします。
次の一覧では、サーバー マネージャーのコマンドレット セットおよびコマンド プロンプト ユーティリティと、dism、pkgmgr、ocsetup との違いを示し、管理者がサーバーをできるだけ効率よく展開する場合のサーバー マネージャー コマンド ツールの利点について説明します。
- サーバー マネージャーのコマンド ラインは、Windows Server 2008 R2 の UI にあるサーバー マネージャー コンソールが持つ展開および管理の機能と、機能の内容や用語の点で一致しています。
- 役割、役割サービス、または機能が含まれているパッケージまたはファイルの種類をユーザーが把握している必要はありません。サーバー マネージャーのコマンド ラインに必要なのは、管理者がインストールまたは削除する役割、役割サービス、または機能の名前のみです。管理者は役割、役割サービス、または機能のパッケージのパス名やファイル名を入力する必要はありません。
- 管理者はサーバー マネージャーのコマンド ラインを使用しているときに役割、役割サービス、機能間の依存関係を指定する必要はありません。サーバー マネージャーのコマンド プロンプト ユーティリティによって、コマンドで指定した役割、役割サービス、または機能を使用するのに必要な他のソフトウェア パッケージがすべて自動的にインストールされます。
-
インストールや削除で問題が生じた場合は、ServerManagercmd.exe のエラー処理によってトラブルシューティングを簡単に行うことができ、明快な対処方法がユーザーに示されます。
-
ServerManagerCmd.exe の -whatIf パラメーターを使用すると、コマンドを開始してシステムに変更を加える前に、コマンドによってどのような操作が実行されるのかを確認することができます。dism、pkgmgr および ocsetup にはこれに相当するコマンド パラメーターは用意されていません。
-
ServerManagerCmd.exe の Get-WindowsFeature コマンドレットと -query パラメーターを使用すると、コンピューターへのインストールに使用できる役割、役割サービス、機能、および現在インストールされている役割、役割サービス、機能がユーザーに表示されます。dism、pkgmgr および ocsetup にはこれに相当するパラメーターは用意されていません。
- サーバー マネージャーのコマンド ラインは、入力と出力の両方が XML に基づいています。ServerManagercmd.exe は、インストールまたは削除対象の役割、役割サービス、機能を項目として列挙した XML 応答ファイルを受け取ります。インストールと削除の操作結果や -query の結果は XML ファイルにエクスポートできます。これにより、サーバー マネージャーのコマンド プロンプト ユーティリティで使用される XML ファイルを他のソフトウェアが生成および解釈できるという、自動化のシナリオが可能になります。
サーバー マネージャー用 Windows PowerShell コマンドレット
サーバー マネージャーの Windows PowerShell コマンドレットでは、パラメーターをコンマで区切って指定し、1 つまたは複数の役割、役割サービス、機能をインストールまたは削除できます。
次の 3 つのコマンドレットでは、Windows PowerShell を使用して、使用可能な役割に関する情報をインストール、削除、または表示できます。これらのコマンドレットの使用方法の詳細または例については、サーバー マネージャー モジュールが読み込まれた Windows PowerShell セッションで、「Get-Help cmdlet_name -full」と入力します。ここで、cmdlet_name は次のいずれかの値を表します。
- Add-WindowsFeature 指定された役割、役割サービス、機能をコンピューターにインストールします。このコマンドレットを使用して役割、役割サービス、機能を追加する方法の詳細については、「サーバーの役割と機能を追加する」を参照してください。
- Get-WindowsFeature コンピューターへのインストールに使用できるすべての役割、役割サービス、機能の一覧を返し、チェック ボックス ([X]) を使用して、インストールされた役割、役割サービス、または機能を表示します。また、Get-WindowsFeature コマンドレットでは、役割、役割サービス、機能を追加または削除する場合に、Add-WindowsFeature コマンドレットおよび Remove-WindowsFeature コマンドレットで指定するコマンド名の一覧も返されます。Get-WindowsFeature コマンドレットの結果は、その他 2 つのサーバー マネージャー コマンドレットのいずれか、またはベスト プラクティス アナライザーのスキャンを実行するコマンドレットなどにパイプできます。
- Remove-WindowsFeature 指定された役割、役割サービス、機能をコンピューターから削除します。このコマンドレットを使用して役割、役割サービス、機能を削除する方法の詳細については、「サーバーの役割と機能を削除する」を参照してください。
サーバー マネージャー用 Windows PowerShell コマンドレットの利点
サーバー マネージャー用 Windows PowerShell コマンドレットには、ServerManagerCmd.exe コマンドよりも大きな利点があります。
- dism、pkgmgr、または ocsetup を使用して、Windows PowerShell およびサーバー マネージャー コマンドレット セットがインストールされると、Windows Server 2008 R2 の Server Core インストール オプションを実行しているコンピューター上で、Windows PowerShell コマンドレットを実行できます。Windows Server 2008 R2 の Server Core インストール オプションに Windows PowerShell およびサーバー マネージャー コマンドレット セットをインストールする手順については、
Windows Server 移行ツールのインストール、アクセス、および削除 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=134763) を参照してください。 - Windows PowerShell のツールとコマンドレットは、役割、役割サービス、または機能がインストールされた後、一部の管理タスクの実行に使用できます。Windows PowerShell のツールを使用して管理できる役割、役割サービス、機能の詳細については、
Windows PowerShell のモジュールに関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=141216) を参照してください。
サーバー マネージャー コマンドレットを使用するための要件
サーバー マネージャーに関連する Windows PowerShell コマンドレットを実行するには、管理者特権で Windows PowerShell を実行している必要があります。これを行うには、[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[Windows PowerShell] の順にクリックし、[Windows PowerShell] のショートカットを右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。
また、サーバー マネージャー コマンドレットを使用する前に、サーバー マネージャー モジュールを新しい Windows PowerShell の各セッションに読み込む必要があります。これを行うには、管理者特権で開いた Windows PowerShell セッションで「Import-Module Servermanager」と入力し、Enter キーを押します。
注 | |
インストール済みのモジュールとスナップインをすべて自動的に読み込んだ状態で Windows PowerShell セッションを開始する方法の詳細については、「すべてのモジュールを読み込んで Windows PowerShell を開始する」を参照してください。 |
サーバー マネージャー コマンドレットの構文
Add-WindowsFeature [-Name] <string[]> [-IncludeAllSubFeature] [-logPath <string>] [-WhatIf] [-Restart] [-Concurrent] [<CommonParameters>]
Get-WindowsFeature [[-Name] <string[]>] [-logPath <string>] [<CommonParameters>]
Remove-WindowsFeature [-Name] <string[]> [-logPath <string>] [-WhatIf] [-Restart] [-Concurrent] [<CommonParameters>]
パラメーター
このセクションでは、Add-WindowsFeature、Get-WindowsFeature、および Remove-WindowsFeature コマンドレットのパラメーターについて説明します。
Add-WindowsFeature
パラメーター | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|
-name <文字列[]> | Add-WindowsFeature コマンドレットを使用してインストールする役割、役割サービス、または機能のコマンド識別子を指定します。または、Feature オブジェクトの列を使用することもできます。 すべての役割、役割サービス、および機能のコマンド識別子の一覧は、このトピック、または Get-WindowsFeature コマンドレットを実行して確認できます。 | ||||
-IncludeAllSubFeature | Name パラメーターで指定された親の役割、役割サービス、または機能と一緒に、下位にあるすべてのサービスと機能をインストールすることを指定します。 | ||||
-logPath <文字列> | ログ ファイルの名前と場所として、既定の %windir%\logs\ServerManager.log 以外の名前と場所を指定します。 | ||||
-WhatIf | Add-WindowsFeature コマンドレットに指定された操作を表示します。たとえば、インストールする役割、役割サービス、または機能が依存するためにインストールされた Widnows 機能が表示されます。-WhatIf パラメーターを Add-WindowsFeature コマンドレットに追加すると、実際のインストールを実行せずにコマンドレットが実行されます。これにより、コマンドレットが実行された場合にインストールされる役割、役割サービス、または機能とコマンドレットの結果のみが表示されます。 | ||||
-Restart | インストールされた役割または機能に再起動が必要な場合、インストールが完了した時点でコンピューターを自動的に再起動します。 | ||||
-Concurrent | サーバー マネージャーの Add-WindowsFeature コマンドレットまたは Remove-WindowsFeature コマンドレットの同時インスタンスを同時に実行できます。
| ||||
<コマンド パラメーター> | このコマンドレットでは、-Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-WarningAction、-WarningVariable、-OutBuffer、-OutVariable といった一般的なパラメーターをサポートします。一般的なパラメーターの詳細については、Windows PowerShell セッションで「get-help about_commonparameters」と入力し、Enter キーを押します。 |
Get-WindowsFeature
パラメーター | 説明 |
---|---|
-name <文字列[]> | 情報を表示する役割、役割サービス、または機能のコマンド識別子を指定します。 すべての役割、役割サービス、および機能のコマンド識別子の一覧は、このトピック、またはパラメーターなしで Get-WindowsFeature コマンドレットを実行して確認できます。 |
-logPath <文字列> | ログ ファイルの名前と場所として、既定の windir%\logs\ServerManager.log 以外の名前と場所を指定します。Get-WindowsFeature コマンドレットの結果をログに保存する場合、このパラメーターを追加します。 |
<コマンド パラメーター> | このコマンドレットでは、-Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-WarningAction、-WarningVariable、-OutBuffer、-OutVariable といった一般的なパラメーターをサポートします。一般的なパラメーターの詳細については、Windows PowerShell セッションで「get-help about_commonparameters」と入力し、Enter キーを押します。 |
Remove-WindowsFeature
パラメーター | 説明 |
---|---|
-name <文字列[]> | Remove-WindowsFeature コマンドレットを使用して削除する役割、役割サービス、または機能のコマンド識別子を指定します。または、Feature オブジェクトの列を使用することもできます。 すべての役割、役割サービス、および機能のコマンド識別子の一覧は、このトピック、または Get-WindowsFeature コマンドレットを実行して確認できます。 |
-logPath <文字列> | ログ ファイルの名前と場所として、既定の %windir%\logs\ServerManager.log 以外の名前と場所を指定します。 |
-WhatIf | Remove-WindowsFeature コマンドレットで指定された操作を表示します。-WhatIf パラメーターを Remove-WindowsFeature コマンドレットに追加すると、実際の削除を実行せずにコマンドレットが実行されます。これにより、コマンドレットが実行された場合に削除される役割、役割サービス、または機能とコマンドレットの結果のみが表示されます。 |
-Restart | 再起動が必要な場合に、削除が完了した時点でコンピューターが自動的に再起動します。 |
-Concurrent | サーバー マネージャーの Add-WindowsFeature コマンドレットまたは Remove-WindowsFeature コマンドレットの同時インスタンスを同時に実行できます。 |
<コマンド パラメーター> | このコマンドレットでは、-Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-WarningAction、-WarningVariable、-OutBuffer、-OutVariable といった一般的なパラメーターをサポートします。一般的なパラメーターの詳細については、Windows PowerShell セッションで「get-help about_commonparameters」と入力し、Enter キーを押します。 |
ServerManagerCmd.exe コマンド
サーバー マネージャーのコマンド ラインによるインストールでは、1 つまたは複数の役割、役割サービス、機能をインストールまたは削除するための、スペースで区切られたパラメーターを受け取ります。複数の役割、役割サービス、または機能を、1 つのコマンド インスタンスを使用してサーバーでインストールまたは削除する場合は、XML 応答ファイルを使用することもできます。特に、複数のサーバーをまったく同じに構成する必要がある場合に XML 応答ファイルを使用します。ServerManagerCmd.exe で使用できる応答ファイルの詳細については、「サーバー マネージャーのコマンド用の応答ファイルを作成する」を参照してください。
注 | |
ServerManagerCmd.exe は、サーバーのローカル ドライブ上にある任意のディレクトリから実行できます。操作を行うユーザーは、ソフトウェアをインストールまたは削除するサーバーで、Administrators グループのメンバーとなっている必要があります。 |
重要 | |
Windows Server 2008 R2 のユーザー アカウント制御によって課せられるセキュリティ上の制限のため、ServerManagerCmd.exe は管理者特権で開いた [コマンド プロンプト] ウィンドウで実行する必要があります。これを行うには、コマンド プロンプトの実行可能ファイルを右クリックするか、[Start] メニューの [Command Prompt] オブジェクトを右クリックして、[Run as administrator] をクリックします。 |
ServerManagerCmd.exe の構文
ServerManagerCmd.exe -query [<query.xml>] [-logPath <log.txt>]
ServerManagerCmd.exe -inputPath <answer.xml> [-resultPath <result.xml> [-restart] | -whatIf] [-logPath <log.txt>]
ServerManagerCmd.exe -install <command-Id> [-setting <setting-name>=<setting value>]* [-allSubFeatures] [-resultPath <result.xml> [-restart] | -whatIf] [-logPath <log.txt>]
ServerManagerCmd.exe -remove <command-Id> [-resultPath <result.xml> [-restart] | -whatIf] [-logPath <log.txt>]
ServerManagerCmd.exe [-help | -?]
ServerManagerCmd.exe -version
パラメーター
パラメーター | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|
-query [<query.xml>] |
役割、役割サービス、機能のうちサーバーにインストールされているものとサーバーへのインストールに使用できるものをすべて一覧表示します。このパラメーターの短い形式として -q も使用できます。 クエリの結果を XML ファイルに保存する場合は、プレースホルダー query.xml に XML ファイルを指定します。
| ||||
-inputPath <answer.xml> |
応答ファイルで指定された役割、役割サービス、機能をインストールまたは削除します。応答ファイルは answer.xml で表される XML ファイルです。このパラメーターの短い形式として -p も使用できます。 このパラメーターを使用した応答ファイルの作成方法の詳細については、「サーバー マネージャーのコマンド用の応答ファイルを作成する」を参照してください。 | ||||
-install <Id> |
Id で指定された役割、役割サービス、または機能をインストールします。Id に対して選択して指定できる役割、役割サービス、または機能の識別子の一覧については、このトピックの「役割、役割サービス、および機能のコマンド識別子」を参照してください。識別子は大文字小文字が区別されません。複数の役割、役割サービス、機能はスペースで区切る必要があります。 -install パラメーターでは次のオプション パラメーターを使用します。
| ||||
-remove <Id> |
Id で指定された役割、役割サービス、または機能を削除します。Id に対して選択して指定できる役割、役割サービス、および機能の識別子の一覧については、このトピックの「役割、役割サービス、および機能のコマンド識別子」を参照してください。識別子は大文字小文字が区別されません。複数の役割、役割サービス、機能はスペースで区切る必要があります。 -remove パラメーターでは次のオプション パラメーターを使用します。
| ||||
-help |
ServerManagerCmd.exe のヘルプをコマンド プロンプト ウィンドウに表示します。短い形式として -? も使用できます。 | ||||
-version |
サーバー マネージャーのバージョン番号を表示します。短い形式として -v も使用できます。 |
ServerManagerCmd.exe に関する解説
ServerManagerCmd.exe では、役割および機能をインストールした後の役割および機能の構成や管理はサポートされていません。ServerManagerCmd.exe を使用して実行する役割および機能のインストールでは、既定の設定が使用されます。役割または機能の設定を変更する場合、役割の管理タスクを実行する場合、または、役割や機能の状態やイベントを表示する場合は、Windows GUI ベースのサーバー マネージャー コンソールを使用してください。場合によっては、特定の役割、役割サービス、機能について管理や構成を行うために、役割用の他の管理スナップインを開くか、役割および機能に固有のコマンド ライン ツールを使用する必要があります。
注 | |
役割および機能のインストールは既定ではセキュリティで保護されますが、エンタープライズのセキュリティ ポリシーに準拠するように既定の設定を変更する場合は、サーバー マネージャー コンソールを使用してください。ServerManagerCmd.exe を使用して、Windows Server 2008 R2 の役割、役割サービス、機能以外のアプリケーションをインストールおよび構成することはできません。Windows Server 2008 R2 の Server Core インストールを実行しているコンピューターでは、ServerManagerCmd.exe はサポートされません。ServerManagerCmd.exe を使用して、リモート コンピューターで役割、役割サービス、機能をインストールまたは削除することはできません。 |
ServerManagerCmd.exe の例
サーバー マネージャーのコマンドの使用例を次に示します。
コンピューターにインストールされている役割および機能を問い合わせる
次の ServerManagerCmd.exe の構文例は、どの役割、役割サービス、機能がコンピューターにインストールされていて、どれがインストールに使用できるのかを調べるクエリを実行します。この例では、管理者はクエリの結果をファイル C:\queryResults.xml に保存するようサーバー マネージャーに指示します。
ServerManagerCmd.exe -query C:\queryResults.xml
応答ファイルを使用せずに役割をインストールする
次の ServerManagerCmd.exe の構文例は、Web サーバー (IIS) とそのすべての役割サービスをインストールします。管理者はインストールの結果を WebServer.xml という名前の XML ファイルにエクスポートします。また、役割で再起動が必要な場合はインストールが完了した時点でコンピューターを自動的に再起動するようにサーバー マネージャーに指定しています。
ServerManagerCmd.exe -install Web-Server -allSubFeatures -resultPath C:\Admin\WebServer.xml -restart
応答ファイルと ServerManagerCmd.exe コマンドを使用して機能を削除する
管理者は次のコマンドを使用することで、いくつかの役割を削除し、複数のサーバーの用途を変更します。役割を削除するためのコマンドは、RemoveFilePrint.xml という応答ファイルに指定されています。管理者は "-whatIf" オプションをコマンドに追加し、removalresults.xml 応答ファイルで指定されているコマンド操作を表示すると共に、応答ファイルで削除対象に指定されている項目に依存しているソフトウェアが削除されたかどうかも確かめます。
ServerManagerCmd.exe -inputPath C:\AdminFiles\RemoveFilePrint.xml -resultPath C:\AdminFiles\removalresults.xml -whatIf
役割、役割サービス、および機能のコマンド識別子
次のセクションの各表は、Windows Server 2008 R2 で使用できる役割、役割サービス、機能と、ServerManagerCmd.exe でそれらをインストールまたは削除するために使用する必要のあるコマンド識別子を並べて示したものです。
役割および役割サービスのコマンド識別子
Active Directory 証明書サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Active Directory 証明書サービス | AD-Certificate | 証明機関およびオンライン証明書状態プロトコルは、サーバー マネージャーのコマンド ライン インターフェイスを使用してインストールできます。Active Directory 証明書サービスの他の役割サービスは、サーバー マネージャーのコマンド ラインを使用してインストールすることはできません。 |
証明機関 | ADCS-Cert-Authority | |
証明機関 Web 登録 (コマンド ラインの使用ではインストール不可) | ADCS-Web-Enrollment | |
オンライン レスポンダー | ADCS-Online-Cert | |
ネットワーク デバイス登録サービス | ADCS-Device-Enrollment | |
証明書の登録 Web サービス | ADCS-Enroll-Web-Svc | |
証明書の登録ポリシー Web サービス | ADCS-Enroll-Web-Pol |
Active Directory ドメイン サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Active Directory ドメイン サービス | AD-Domain-Services | Active Directory ドメイン サービス (AD DS) をインストールした後、dcpromo コマンドを実行する必要があります。 コンピューターがドメイン コントローラーとして稼動しているときに AD DS 役割を削除しようとすると失敗します。最初にドメイン コントローラーから Active Directory ドメイン サービスを削除してください。 |
Active Directory ドメイン コントローラー | ADDS-Domain-Controller | |
UNIX 用 ID 管理 | ADDS-Identity-Mgmt | |
NIS (ネットワーク情報サービス) サーバー | ADDS-NIS | |
パスワード同期 | ADDS-Password-Sync | |
UNIX 用 ID 管理の管理ツール | ADDS-IDMU-Tools |
Active Directory フェデレーション サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Active Directory フェデレーション サービス | AD-Federation-Services | Active Directory フェデレーション サービスは既定の設定でインストールしてください。 |
フェデレーション サービス | ADFS-Federation | |
フェデレーション サービス プロキシ | ADFS-Proxy | |
AD FS Web エージェント | ADFS-Web-Agents | |
要求に対応するエージェント | ADFS-Claims | |
Windows トークン ベースのエージェント | ADFS-Windows-Token |
Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス |
ADLDS |
なし |
Active Directory Rights Management サービス (AD RMS)のコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Active Directory Rights Management サービス (AD RMS) | ADRMS | Active Directory Rights Management サービス (AD RMS) は、サーバー マネージャーのコマンド ラインを使用してインストールすることはできません。 |
Active Directory Rights Management サーバー | ADRMS-Server | |
ID フェデレーション サポート | ADRMS-Identity |
アプリケーション サーバーのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
アプリケーション サーバー | Application-Server | サーバー マネージャーのコマンド ラインを使用して WS-Atomic Transaction サポート役割サービスをインストールした場合、既定では、自己署名付き証明書を使用するように WS-Atomic Transaction サポートが構成されます。 |
アプリケーション サーバー基盤 | AS-AppServer-Foundation | |
Web サーバー (IIS) サポート | AS-Web-Support | |
COM+ ネットワーク アクセス | AS-Ent-Services | |
TCP ポート共有 | AS-TCP-Port-Sharing | |
Windows プロセス アクティブ化サービス サポート | AS-WAS-Support | |
HTTP アクティブ化 | AS-HTTP-Activation | |
メッセージ キューのアクティブ化 | AS-MSMQ-Activation | |
TCP のアクティブ化 | AS-TCP-Activation | |
名前付きパイプのアクティブ化 | AS-Named-Pipes | |
分散トランザクション サポート | AS-Dist-Transaction | |
受信リモート トランザクション | AS-Incoming-Trans | |
発信リモート トランザクション | AS-Outgoing-Trans | |
WS-Atomic Transaction サポート | AS-WS-Atomic |
DHCP サーバーのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
DHCP サーバー |
DHCP |
DHCP サーバー役割は既定の設定でインストールしてください。 |
DNS サーバーのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
DNS サーバー | DNS | なし |
FAX サーバーのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
FAX サーバー | Fax |
FAX サーバーは既定の設定でインストールしてください。 |
ファイル サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
ファイル サービス | File-Services |
サーバー マネージャーのコマンド ラインを使用してファイル サービス コンテナーをインストールまたは削除することはできません。ファイル サービス コンテナーをインストールまたは削除できるのは、サーバー マネージャーのユーザー インターフェイスを使用した場合のみです。このため、ファイル サービス コンテナーを表すのに使用できるコマンド識別子は存在しません。 ファイル サービスの設定の構成は役割のインストール後に行えるため、サーバー マネージャーのコマンド ライン応答ファイルでファイル サービスの設定を指定する必要はありません。 |
ファイル サーバー | FS-Fileserver | |
分散ファイル システム (DFS) | FS-DFS | |
DFS 名前空間 | FS-DFS-Namespace | |
DFS レプリケーション | FS-DFS-Replication | |
ファイル サーバー リソース マネージャー | FS-Resource-Manager | |
NFS 用サービス | FS-NFS-Services | |
Windows Search サービス | FS-Search-Service | |
Windows Server 2003 ファイル サービス | FS-Win2003-Services | |
リモート ファイルの BranchCache | FS-BranchCache | |
インデックス サービス | FS-Indexing-Service |
Hyper-V™のコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Hyper-V™ | Hyper-V |
ネットワーク ポリシーとアクセス サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
ネットワーク ポリシーとアクセス サービス | NPAS | ネットワーク ポリシーとアクセス サービスの設定の構成は役割のインストール後に行うことができるので、コマンド ライン応答ファイルでネットワーク ポリシーとアクセス サービスの設定を指定する必要はありません。 |
ネットワーク ポリシー サーバー | NPAS-Policy-Server | |
ルーティングとリモート アクセス サービス | NPAS-RRAS-Services | |
リモート アクセス サービス | NPAS-RRAS | |
ルーティング | NPAS-Routing | |
正常性登録機関 | NPAS-Health | |
HCAP (Host Credential Authorization Protocol) | NPAS-Host-Cred |
印刷およびドキュメント サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
印刷およびドキュメント サービス | Print-Services |
サーバー マネージャーの UI でこの役割を削除している間に、サーバーで構成されたプリンターのインスタンスを削除するよう求めるメッセージが表示されます。既定では、これらのインスタンスは保存されます。これは、印刷およびドキュメント サービスをコマンド ラインで削除するときの既定の動作です。 |
プリント サーバー | Print-Server | |
インターネット印刷 | Print-Internet | |
LPD サービス | Print-LPD-Service | |
分散スキャン サーバー | Print-Scan-Server |
リモート デスクトップ サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
リモート デスクトップ サービス | Remote-Desktop-Services | リモート デスクトップ サービスの設定の構成は役割のインストール後に行うことができるので、コマンド ライン応答ファイルでリモート デスクトップ サービスの設定を指定する必要はありません。 |
リモート デスクトップ セッション ホスト | RDS-RD-Server | |
RD ライセンス | RDS-Licensing | |
RD ゲートウェイ | RDS-Gateway | |
RAD Web アクセス | RDS-Web-Access | |
RD 接続ブローカー | RDS-Connection-Broker | |
RD 仮想化 | RDS-Virtualization |
Web サーバー (IIS) のコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Web サーバー (IIS) | Web-Server | なし |
インターネット インフォメーション サービス (Web サーバー) | Web-WebServer | |
HTTP 基本機能 | Web-Common-Http | |
静的なコンテンツ | Web-Static-Content | |
既定のドキュメント | Web-Default-Doc | |
ディレクトリの参照 | Web-Dir-Browsing | |
HTTP エラー | Web-Http-Errors | |
HTTP リダイレクション | Web-Http-Redirect | |
WebDAV 発行 | Web-DAV-Publishing | |
アプリケーション開発 | Web-App-Dev | |
ASP.NET | Web-Asp-Net | |
.NET 拡張性 | Web-Net-Ext | |
ASP | Web-ASP | |
CGI | Web-CGI | |
ISAPI 拡張 | Web-ISAPI-Ext | |
ISAPI フィルター | Web-ISAPI-Filter | |
サーバー側インクルード | Web-Includes | |
状態と診断 | Web-Health | |
HTTP ログ | Web-Http-Logging | |
ログ ツール | Web-Log-Libraries | |
要求の監視 | Web-Request-Monitor | |
トレース | Web-Http-Tracing | |
カスタム ログ | Web-Custom-Logging | |
ODBC ログ | Web-ODBC-Logging | |
セキュリティ | Web-Security | |
基本認証 | Web-Basic-Auth | |
Windows 認証 | Web-Windows-Auth | |
ダイジェスト認証 | Web-Digest-Auth | |
クライアント証明書のマッピング認証 | Web-Client-Auth | |
IIS クライアント証明書のマッピング認証 | Web-Cert-Auth | |
URL 承認 | Web-Url-Auth | |
要求フィルター | Web-Filtering | |
IP およびドメインの制限 | Web-IP-Security | |
パフォーマンス | Web-Performance | |
静的なコンテンツの圧縮 | Web-Stat-Compression | |
動的なコンテンツの圧縮 | Web-Dyn-Compression | |
管理ツール | Web-Mgmt-Tools | |
IIS 管理コンソール | Web-Mgmt-Console | |
IIS 管理スクリプトおよびツール | Web-Scripting-Tools | |
管理サービス | Web-Mgmt-Service | |
IIS 6 管理互換 | Web-Mgmt-Compat | |
IIS 6 メタベース互換 | Web-Metabase | |
IIS 6 WMI 互換 | Web-WMI | |
IIS 6 スクリプト ツール | Web-Lgcy-Scripting | |
IIS 6 管理コンソール | Web-Lgcy-Mgmt-Console | |
FTP サーバー | Web-Ftp-Server | |
FTP サービス | Web-Ftp-Service | |
FTP 拡張 | Web-Ftp-Ext |
Windows 展開サービスのコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Windows 展開サービス | WDS | なし |
展開サーバー | WDS-Deployment | |
トランスポート サーバー | WDS-Transport |
Windows Server Update Services のコマンド識別子 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
Windows Server Update Services | OOB-WSUS |
機能のコマンド識別子
機能 | コマンドの値 | 注意 |
---|---|---|
バックグラウンド インテリジェント転送サービス (BITS) | BITS |
|
| BITS-LWDLServer | |
| BITS-IIS-Ext | |
BitLocker ドライブ暗号化 | BitLocker |
|
Windows BranchCache | BranchCache | |
接続マネージャー管理キット | CMAK |
|
デスクトップ エクスペリエンス | Desktop-Experience |
|
ダイレクト アクセス管理コンソール | DAMC | |
フェールオーバー クラスタリング | Failover-Clustering | |
グループ ポリシーの管理 | GPMC |
|
インクおよび手書きサービス | Ink-Handwriting |
|
| IH-Ink-Support | |
| IH-Handwriting | |
インターネット印刷クライアント | Internet-Print-Client |
|
インターネット記憶域ネーム サーバー | ISNS |
|
LPR ポート モニター | LPR-Port-Monitor |
|
メッセージ キュー | MSMQ | |
| MSMQ-Services | |
| MSMQ-Server | |
| MSMQ-Directory | |
| MSMQ-Triggers | |
| MSMQ-HTTP-Support | |
| MSMQ-Multicasting | |
| MSMQ-Routing | |
| MSMQ-DCOM | |
マルチパス I/O | Multipath-IO |
|
ネットワーク負荷分散 |
NLB |
|
.NET Framework 3.5.1 の機能 | NET-Framework | .NET Framework 3.5.1 の機能のコマンド ライン構文には NET の前に "." の文字が含まれていません。 |
| NET-Framework-Core | |
| NET-Win-CFAC | |
| NET-HTTP-Activation | |
| NET-Non-HTTP-Activ | |
ピア名解決プロトコル | PNRP |
|
高品質な Windows オーディオ ビデオ エクスペリエンス | qWave |
|
リモート アシスタンス | Remote-Assistance |
|
RDC (Remote Differential Compression) | RDC |
|
リモート サーバー管理ツール | RSAT | |
| RSAT-Role-Tools | |
| RSAT-ADCS | |
| RSAT-ADCS-Mgmt | |
| RSAT-Online-Responder | |
| RSAT-AD-Tools | |
| RSAT-ADDS | |
| RSAT-ADDS-Tools | |
| RSAT-AD-AdminCenter | |
| RSAT-SNIS | |
| RSAT-ADLDS | |
| RSAT-AD-PowerShell | |
| RSAT-RMS | |
| RSAT-DHCP | |
| RSAT-DNS-Server | |
| RSAT-Fax | |
| RSAT-File-Services | |
| RSAT-DFS-Mgmt-Con | |
| RSAT-FSRM-Mgmt | |
| RSAT-NFS-Admin | |
| RSAT-Hyper-V | |
| RSAT-NPAS | |
| RSAT-Print-Services | |
| RSAT-RDS | |
| RSAT-RDS-RemoteApp | |
| RSAT-RDS-Gateway | |
| RSAT-RDS-Licensing | |
| RSAT-TS-Session-Broker | |
| RSAT-Web-Server | |
| RSAT-WDS | |
リモート サーバー管理ツール機能管理ツール | RSAT-Feature-Tools | |
| RSAT-BitLocker | |
| RSAT-Bitlocker-DriveEnc | |
| RSAT-Bitlocker-RecPwd | |
| RSAT-BITS-Server | |
| RSAT-Clustering | |
| RSAT-NLB | |
| RSAT-SMTP | |
| RSAT-WINS | |
HTTP プロキシを経由した RPC | RPC-over-HTTP-Proxy |
|
簡易 TCP/IP サービス | Simple-TCPIP |
|
SMTP サーバー | SMTP-Server |
|
SNMP サービス | SNMP-Services | |
| SNMP-Service | |
| SNMP-WMI-Provider | |
SAN 用記憶域マネージャー | Storage-Mgr-SANS |
|
UNIX ベース アプリケーション用サブシステム | Subsystem-UNIX-Apps |
|
Telnet クライアント | Telnet-Client |
|
Telnet サーバー | Telnet-Server |
|
TFTP クライアント | TFTP-Client |
|
Windows 生体認証フレームワーク | Biometric-Framework |
|
Windows Internal Database | Windows-Internal-DB |
|
Windows PowerShell ISE | PowerShell-ISE |
|
Windows プロセス アクティブ化サービス | WAS | |
| WAS-Process-Model | |
| WAS-NET-Environment | |
| WAS-Config-APIs | |
Windows Server バックアップ機能 | Backup-Features | |
| Backup | |
| Backup-Tools | |
| Backup-Cmdlets | |
Windows Server 移行ツール | Migration |
|
Windows システム リソース マネージャー | WSRM |
|
Windows TIFF iFilter | TIFF-iFilter | |
WinRM IIS 拡張機能 | WinRM-IIS-Ext |
|
WINS サーバー | WINS-Server |
|
ワイヤレス LAN サービス | Wireless-Networking |
|
XPS ビューアー | XPS-Viewer |
|