レプリケーション グループを作成するには、次の手順に従います。

レプリケーション グループを作成するには
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[DFS の管理] をクリックします。

  2. コンソール ツリーで [レプリケーション] ノードを右クリックし、[新しいレプリケーション グループ] をクリックします。

  3. 新しいレプリケーション グループ ウィザードの指示に従って操作します。

    レプリケーション グループのメンバーを読み取り専用にする前に、「特定のメンバーのレプリケート フォルダーを読み取り専用にする」の「パフォーマンスに関する考慮事項」を確認してください。

    レプリケーション グループにフェールオーバー クラスターを追加するには、「フェールオーバー クラスターをレプリケーション グループに追加する」を参照してください。

初期レプリケーション中の動作

レプリケーションを初めてセットアップするときに、プライマリ メンバーを選択する必要があります。プライマリ メンバーの内容は初期レプリケーション中に "権限がある" と見なされるため、レプリケーション グループの他のすべてのメンバーにレプリケートする、グループの中で最新のファイルを持つメンバーを選択します。つまり、初期レプリケーションの際、受信しているメンバーにプライマリ メンバーの関連ファイルよりも古いまたは新しいファイルがあった場合、プライマリ メンバーのファイルが常に優先されます。

初期レプリケーション プロセスを理解するのに次の考え方が役立ちます。

  • 初期レプリケーションは、すぐには開始されません。 構成の変更は、すべてのメンバーにすぐに適用されるわけではありません。新しい構成をすべてのドメイン コントローラーにレプリケートし、レプリケーション グループの各メンバーが、最も近いドメイン コントローラーにポーリングしてその構成を取得する必要があります。この処理にかかる時間は、AD DS レプリケーションの潜在期間と、各メンバーの長いポーリング間隔 (60 分) によって決まります。構成の変更をすぐにポーリングするには、コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、レプリケーション グループの各メンバーごとに次のコマンドを実行します。dfsrdiag.exe PollAD /Member:DOMAIN\Server1.

  • 初期レプリケーションは、常に、プライマリ メンバーとプライマリ メンバーの受信レプリケーション パートナー間で発生します。メンバーがプライマリ メンバーからすべてのファイルを受け取り、データベースの構築を完了した時点で、初期レプリケーションは完了です。メンバーは次に、プライマリ メンバーにまだないローカル ファイルがある場合は、それらのファイルをレプリケートします。このように、新しいレプリケート フォルダーのレプリケーションは、プライマリ メンバーから始まり、その後、レプリケーション グループの他のメンバーにレプリケートされます。

  • 初期レプリケーション中にプライマリ メンバーからファイルを受信する際、プライマリ メンバーに存在しないファイルが受信メンバーにあると、それらのファイルが各ファイルの DfsrPrivate\PreExisting フォルダーに移動されます。ファイルがプライマリ メンバーのファイルと同じ場合、そのファイルはレプリケートされません。受信メンバーのファイルのバージョンがプライマリ メンバーのバージョンと異なる場合、受信メンバーのバージョンは、競合して削除されたフォルダーに移動し、RDC (Remote Differential Compression) を使用して変更されたブロックのみがダウンロードされます。競合を避けるため、初期レプリケーションが完了するまでは、プライマリ メンバー以外のメンバーのレプリケート フォルダーのファイルは変更しないでください。

  • プライマリ メンバーのファイルと受信メンバーのファイルが同じかどうかを判断する場合、DFS レプリケーションでは、ハッシュ アルゴリズムを使用してファイルを比較します。ファイルが同じであれば、最小メタデータのみが転送されます。

  • レプリケート フォルダーの初期化後、レプリケート フォルダー内の既存ファイルが DFS レプリケーション データベースに追加されると、プライマリ メンバーの指定が解除されます。その後、プライマリ メンバーだったメンバーは他のメンバーと同様に扱われ、そのファイルは、初期レプリケーションが完了している他のメンバーよりも権限があるとは見なされません。初期レプリケーションが完了したメンバーは、初期レプリケーションが完了していないメンバーよりも権限があると見なされます。


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