どのような問題がありますか?
レプリケーションの問題を把握する必要がある
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原因 : 問題が大きくなる前に問題を識別して修正するには、レプリケーションを定期的に監視します。
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解決方法 : レプリケーションを適切に管理するには、定期的な監視が必要です。レプリケーションを監視するための主要なツールとして、repadmin.exe、dcdiag.exe、および ディレクトリ サービス イベント ログ (イベント ビューアー) を使用できます。
repadmin は、2 つのレプリケーション パートナー間のエラーを報告するコマンド ライン ツールです。次の repadmin の例では、adatum.com ドメインにある Server1 のレプリケーション パートナーとレプリケーション エラーを表示します。
repadmin /showrepl server1.adatum.com
repadmin オプションの完全な一覧を表示するには、? オプションを使用します。
repadmin /?
dcdiag は、ドメイン コントローラーのドメイン ネーム システム (DNS) 登録の確認、名前付けコンテキスト ヘッドのセキュリティ記述子 (SID) にレプリケーションを実行するための適切なアクセス許可があるかどうかの確認、フォレストまたはエンタープライズにあるドメイン コントローラーの状態の分析などを実行できるコマンド ライン ツールです。次の dcdiag の例では、ドメイン コントローラー間にレプリケーション エラーがあるかどうかを確認します。
dcdiag /test:replications
dcdiag オプションの完全な一覧を表示するには、? オプションを使用します。
dcdiag /?
ディレクトリ サービス ログ (イベント ビューアーの [アプリケーション ログ]) によって、レプリケーション リンクの確立後に発生したレプリケーション エラーが報告されます。
サイト間のレプリケーションの速度が遅い
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原因 : ドメイン コントローラー間でのディレクトリ データのレプリケーションに必要な時間は、レプリケーションの潜在期間と呼ばれます。レプリケーションの潜在期間は、ドメイン コントローラーの数、サイトの数、サイト間で使用できる帯域幅、レプリケーションの頻度などによって大きく異なります。
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解決方法 :
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ネットワークでの通常のレプリケーションの潜在期間を確認する適切な方法は、レプリケーションを定期的に監視することです。定期的に監視することにより、問題が発生しているかどうかをより簡単に判断できます。
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ディレクトリ サービス ログで最近のレプリケーション エラーを確認します。さらに、
repadmin /showrepl
コマンドを実行し、生成されるエラーを確認します。
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レプリケーションを効率的に行うには、サイトのトポロジを適切に設計することが重要です。サイトのトポロジ設計のガイドラインについては、Windows Server 2008 AD DS のサイトのトポロジ設計に関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=93576) を参照してください。