[AD DS] タブでは、コンピューターの名前付けポリシーと、コンピューター アカウントの作成場所を指定できます。このタブの設定内容は、不明なコンピューターに対して管理者承認が要求される場合に適用されます (これは [PXE 応答] タブ にある設定です)。つまり、Active Directory ドメイン サービス (AD DS) に事前登録したコンピューター アカウントには適用されません。このタブを表示するには、MMC スナップインでサーバーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。詳細については、AD DS 統合の構成に関するページ (英語の可能性あり) (
コンピューターの名前付けポリシー
次の表に、カスタムの名前を作成する際に指定できる変数を示します。これらのオプションは、別々に使用することも一緒に使用することもできます。
変数 | 結果 |
---|---|
%First | ユーザーの名。名の長さを制限する場合は、% と First の間に数値を指定します。たとえば、%5First とすると名が 5 文字までに制限されます。 |
%Last | ユーザーの姓。姓の長さを制限する場合は、% と Last の間に数値を指定します。たとえば、%5Last とすると姓が 5 文字までに制限されます。 |
%Username | ユーザー名。ユーザー名の長さを制限する場合は、% と Username の間に数値を指定します。たとえば、%5Username とするとユーザー名が 5 文字までに制限されます。 |
%MAC | ネットワーク アダプターのメディア アクセス コントロール (MAC) アドレス。 |
%[0][n]# | コンピューター名に n 桁の増分値が含まれます。増分値の桁数をゼロで埋めるには、所定の場所に 0 を入力します。たとえば、%03# とすると 001 から 999 までの範囲の 3 桁の数値が使用されます。 |
例
- コンピューター名を、ユーザーの姓の先頭 3 文字に 2 桁の増分値を追加した名前にする場合は、「%3Last%02#」という文字列を入力します。たとえば、Smith という姓の 5 番目のコンピューター ユーザーの場合、コンピューター名は Smi05 になります。
- コンピューター名を、ユーザーの名の先頭 3 文字、ユーザーの姓の先頭 3 文字、3 桁の増分値で構成する場合は、「%3First%3Last%03#」という文字列を入力します。
クライアントの名前付けポリシーを設定する際は、次の点に注意してください。
- コンピューター名の長さは最大 15 文字ですが、既定のポリシーでは 63 文字までの名前が許可されています。16 文字以上の名前が生成されると、16 文字目以降は切り捨てられ、コンピューターはドメインに参加できなくなります。したがって、15 文字以下の名前を生成する名前付けポリシーを指定してください。
- コンピューター名に使用できる文字は、RFC 1123 (インターネット ホストに関する要件 - アプリケーションとサポート) で規定された標準の文字、つまり、大文字 (A ~ Z)、小文字 (a ~ z)、数字 (0 ~ 9)、およびハイフンのみです。
コンピューター アカウントの場所
このセクションでは、管理者承認待ちのコンピューターに対応するアカウントの作成場所を指定できます。インストールするコンピューターをドメインに加えないようにする場合は、[クライアント] タブでその旨を設定します。