既存のプライマリ パーティションと論理ドライブは、同じディスク上の隣接する未割り当て領域に拡張することで、より多くの領域を追加できます。ベーシック ボリュームを拡張するには、そのボリュームは未加工であるか、NTFS ファイル システムでフォーマットされている必要があります。論理ドライブは、論理ドライブを含む拡張パーティションの連続した空き領域内で拡張することができます。拡張パーティションで利用できる空き領域を超えて論理ドライブを拡張すると、拡張パーティションは論理ドライブを格納できるように拡大します。
論理ドライブ、ブート ボリューム、またはシステム ボリュームの場合、ボリュームを拡張できるのは連続した領域のみで、ディスクがダイナミック ディスクにアップグレードできる場合に限られます。その他のボリュームについては、連続していない領域に拡張可能ですが、ディスクをダイナミック ディスクに変換することを求めるメッセージが表示されます。
ベーシック ボリュームを拡張する
Windows のインターフェイスを使用してベーシック ボリュームを拡張するには |
[ディスクの管理] で、拡張するベーシック ボリュームを右クリックします。
[ボリュームの拡張...] をクリックします。
画面に表示される指示に従って操作します。
コマンド ラインを使用してベーシック ボリュームを拡張するには |
コマンド プロンプトを開き、「
diskpart
」と入力します。DISKPART プロンプトで、「
list volume
」と入力します。拡張するベーシック ボリュームをメモしておきます。DISKPART プロンプトで、「
select volume <volumenumber>
」と入力します。この操作では、同じディスク上の連続した空き領域に拡張するベーシック ボリューム volumenumber を選択します。DISKPART プロンプトで、「
extend [size=<size>]
」と入力します。この操作では、選択したボリュームを size MB 拡張します。
値 | 説明 |
---|---|
list volume |
すべてのディスク上のベーシック ボリュームとダイナミック ボリュームの一覧を表示します。 |
select volume |
指定されたボリュームを選択し、フォーカスをそのボリュームに移します。ここで volumenumber はボリューム番号を指します。ボリュームが指定されない場合、select コマンドはフォーカスがある現在のボリュームの一覧を表示します。ボリュームの指定は、番号、ドライブ文字、またはマウント ポイント パスで行うことができます。ベーシック ディスク上でボリュームを選択すると、対応するパーティションもフォーカスされます。 |
extend |
フォーカスのあるボリュームを次の連続した未割り当て領域に拡張します。ベーシック ボリュームでは、未割り当て領域は、フォーカスのあるパーティションと同じディスク上にあり、その後に続く (より上位のセクター オフセットである) 必要があります。ダイナミック シンプル ボリュームまたはダイナミック スパン ボリュームは、すべてのダイナミック ディスク上のあらゆる空き領域に拡張できます。このコマンドを使って、既存のボリュームを新たに作成した領域に拡張できます。 以前にそのパーティションを NTFS ファイル システムを使ってフォーマットしている場合、このファイル システムは、自動的に拡張されてより大きなパーティションを占有するようになります。データの損失は発生しません。以前にそのパーティションを NTFS 以外のファイル システム形式でフォーマットしている場合、このコマンドは失敗しパーティションに変更は行われません。 現在のシステム パーティションまたはブート パーティションを拡張することはできません。 |
size= size |
現在のパーティションに追加する領域の容量 (MB 単位) です。サイズを指定しないと、ディスクは拡張されて、次の連続した未割り当て領域すべてを占有します。 |
その他の考慮事項
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ベーシック ボリュームを拡張するには、ボリュームが未加工 (ファイル システムでフォーマットされていない) であるか、NTFS ファイル システムでフォーマットされている必要があります。
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ディスクにブート パーティションまたはシステム パーティションが含まれていなければ、ボリュームをブート ディスクまたはシステム ディスク以外のディスクに拡張できますが、ディスクはダイナミック ディスクに変換されます (アップグレード可能な場合)。