証明機関 (CA) のポリシーによって、ユーザーが要求できる証明書の種類と構成できるオプションが決まります。[証明書の要求の詳細設定] Web ページが有効な場合は、この Web ページを使用して、要求された各証明書に対して次のオプションを設定できます。
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[証明書テンプレート] (エンタープライズ CA) または [必要な証明書の種類] (スタンドアロン CA)。クライアント認証や電子メールなど、証明書の公開キーを使用できるアプリケーションを指定します。
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[暗号化サービス プロバイダー (CSP)]。CSP は、キーの作成、破棄、およびキーを使用したさまざまな暗号化処理を担当します。それぞれの CSP は、CryptoAPI のさまざまな実装を提供します。たとえば、強力な暗号化アルゴリズムが含まれているものもあれば、スマート カードなどのハードウェア コンポーネントを使用するものもあります。
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[キー サイズ]。ビット単位で表す証明書の公開キーの長さ。一般に、悪意のあるユーザーにとっては短いキーよりも長いキーの方が破りにくいものです。
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[ハッシュ アルゴリズム]。優れたハッシュ アルゴリズムの場合、ハッシュ値が同一になるような 2 つの異なる入力データを作成することは、事実上不可能です。標準的なハッシュ アルゴリズムには、MD2、MD4、MD5、SHA-1 などがあります。
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[キー使用法]。秘密キーに許可されている用途。[交換] は、秘密キーが機密性の高い情報の交換に使用できることを意味します。[署名] は、秘密キーがデジタル署名の作成のみに使用できることを意味します。[両方] は、キーが交換および署名の両方の機能に使用できることを意味します。
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[新しいキー セットを作成する] または [既存のキー セットを使用する]。証明書用として、コンピューターに保存されている既存の公開キーと秘密キーの組を使うことも、新しい公開キーと秘密キーの組を作成することもできます。
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[秘密キーの保護を強力にする]。秘密キーの保護を強力にすると、秘密キーを使う必要が生じるたびにパスワードの入力を求められます。
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[エクスポート可能なキーとしてマークする。エクスポート可能なキーとしてマークすると、公開キーと秘密キーを PKCS #12 ファイルに保存できます。この機能は、コンピューターの変更に伴ってキーの組を移動するとき、またはキーの組を移動して、セキュリティで保護された場所に保管するときに便利です。
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[ローカル コンピューターの証明書ストアに証明書を格納する]。コンピューターで、他のユーザーがログオンしている間に、証明書に関連付けられている秘密キーにアクセスする必要がある場合に、このオプションを選択します。ユーザーに対して発行された証明書でなく、コンピューター (Web サーバーなど) に対して発行された証明書を要求する場合に、このオプションを選択します。
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[要求の形式]。このセクションを使用して、PKCS #10 形式か CMC 形式のいずれかを選択できます。後で要求を送信する場合、[要求をファイルに保存する] を選択します。
この手順を実行するには、Users またはローカルの Administrators グループのメンバーシップが最低限必要です。詳細については、このトピックの「その他の考慮事項」を参照してください。
証明書の要求の詳細設定を Web 経由で送信するには |
Web ブラウザーを開きます。
https://servername/certsrv を開きます。servername は、CA Web 登録ページをホストしている Web サーバーの名前です。
[証明書を要求する] をクリックします。
[証明書の要求の詳細設定] をクリックします。
[この CA への要求を作成し送信する。] をクリックします。
要求されている識別情報およびその他の必要なオプションを入力します。
[保存] をクリックします。
次のいずれかの操作を行います。
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[保留中の証明書] Web ページが表示された場合、保留中の証明書を確認する手順については、「保留中の証明書の要求を確認する」を参照してください。
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[証明書は発行されました] Web ページが表示された場合は、[この証明書のインストール] をクリックします。
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[保留中の証明書] Web ページが表示された場合、保留中の証明書を確認する手順については、「保留中の証明書の要求を確認する」を参照してください。
その他の考慮事項
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ユーザー証明書は、ユーザーまたは管理者が管理することができます。コンピューターまたはサービスに発行された証明書は、管理者または適切なアクセス許可を与えられたユーザーのみが管理できます。
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ユーザーが Web 登録を使って証明書を入手するためには、要求される証明書の基になっている証明書テンプレートに、管理者が適切なアクセス許可を設定する必要があります。
その他の参照情報