DNS サーバーは、ネットワーク リソースのドメイン名の解決を行います。DNS サーバーは、完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して、DHCP によって割り当てられる TCP/IP アドレスをクライアントに関連付けます。ドメイン名への IP アドレスの関連付け (マッピング) では、アドレスや名前が変更されると、DNS の情報の更新が必要になります。DHCP サーバーがクライアントの IP アドレスを変更しても、DHCP プロトコルは自動的に DNS を更新しません。この連携を容易に行うには、Windows Server® 2008 および DHCP を実行しているサーバーと、DHCP を実行しているクライアントを DNS に登録します。これで、両者を連携できるようになります。DHCP が IP アドレス情報を変更すると、対応する DNS により、コンピューターの名前からアドレスへの関連付けが同期されます。
DHCP サーバーが DHCP 対応クライアントの代わりに DNS ポインター (PTR) とアドレス (A) リソース レコードを登録および更新する際には、Client FQDN オプション (オプション 81) という追加の DHCP オプションに含まれる情報が使用されます。これにより、クライアントは、クライアントの代わりに DNS 動的更新を処理する DHCP サーバーに対して、FQDN と任意の指示を提供できるようになります。
次のような場合に、動的更新が行われます。
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インストールされているいずれかのネットワーク接続の TCP/IP プロパティ構成で、IP アドレスが追加、削除、または変更された場合。
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DHCP サーバーの IP アドレス リースによって、インストールされているいずれかのネットワーク接続が変更または更新された場合。たとえば、コンピューターが起動したり、ipconfig /renew コマンドが使用されたときなどです。
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ipconfig /registerdns コマンドが使用された場合。このコマンドは、DNS のクライアント名登録を強制的に更新します。
上記のいずれかの理由で動的更新が実行されると、DNS クライアント サービスではなく DHCP クライアント サービスが更新を送信します。DHCP クライアント サービスは、クライアント上のすべてのネットワーク接続 (DHCP を使用するよう構成されていない接続も含む) に対してこの機能を実行します。
Windows XP Professional や Windows Vista® を実行している DHCP 対応コンピューターなどの適切な DHCP クライアントが更新を発行すると、Windows Server 2008 および DHCP を実行しているサーバーがその更新を処理し、次の 3 つのどの方法で、クライアントに代わって更新を開始するかを決定します。
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DHCP サーバーは、常に DNS による正引き参照 (A リソース レコード) と逆引き参照 (ポインター (PTR) リソース レコード) の両方に対して、DHCP クライアントを登録します。
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DHCP サーバーは、DHCP クライアントの名前からアドレスへのマッピング (A リソース レコード) を登録しません。
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DHCP サーバーは、DHCP クライアントによって要求された場合に、正引き参照 (A リソース レコード) と逆引き参照 (ポインター (PTR) リソース レコード) の両方に対して DHCP クライアントを登録します。
A および PTR リソース レコードの両方を登録する機能により、DHCP サーバーは、Microsoft Windows Millennium Edition、または Windows 98 などの他のオペレーティング システムを実行するクライアントの DNS プロキシ (動的更新の登録用) として機能することができます。DHCP サーバーは、Windows 2000、Windows XP Professional、Windows Vista、および他のクライアントを自動的に区別します。
DHCP では、名前からアドレスへのマッピング情報を同期するために、DNS 動的更新を使用する必要があります。古い静的な DNS サーバーは、DHCP クライアントの構成が変更されたときに動的に連携できないため、ネットワーク上で DHCP と DNS を同時に使用すると、問題が生じる恐れがあります。静的な DNS サービスを使用している場合は、次の手順を実行することにより、DHCP で登録されたクライアントが DNS 参照で見つからないという事態を避けることができます。
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ネットワーク上で Windows インターネット ネーム サービス (WINS) サーバーを使用している場合は、NetBIOS を使用する DHCP クライアントの WINS 参照を有効にします。
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DNS のみを使用し、NetBIOS をサポートしない DHCP クライアントに対して、無期限のリース期間が設定された IP アドレス予約を割り当てます。
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可能な場合は、古い静的 DNS サーバーを、DNS 動的更新をサポートする DNS サーバーにアップグレードするか交換します。
その他の資料
関連情報を提供しているヘルプ トピックの一覧については、「DHCP サーバーの役割の設定を構成する」を参照してください。
DHCP および DNS に関する IT 専門家向けの最新の詳細情報については、