タスクの操作とは、タスクの実行時に実行される処理のことです。タスクには 1 つの操作、または 32 個までの操作を定義できます。操作ごとに、操作の実行方法を決定する設定があります。タスクの操作は、[タスクのプロパティ] または [タスクの作成] ダイアログ ボックスの [操作] タブに表示されます。複数の操作が指定されている場合、[操作] タブの一覧の先頭にある操作から順番に実行され、一覧の一番下にある操作が最後になります。操作の実行順は、操作を選択して上向きまたは下向きの矢印ボタンをクリックし、一覧内で操作を移動させることによって変更できます。

次の一覧は、各種の操作および操作の設定についての説明です。

  • [プログラムの開始]

    この操作はプログラムまたはスクリプトを起動します。[プログラム/スクリプト] ボックスに、起動するプログラムまたはスクリプトの名前を入力します。プログラムまたはスクリプトがコマンド ライン引数を取る場合、[引数の追加 (オプション)] ボックスにこれらの引数を指定できます。[開始 (オプション)] ボックスには、プログラムまたはスクリプトを実行するコマンド ラインの作業ディレクトリを指定できます。プログラムまたはスクリプト ファイルへのパス、あるいは実行可能ファイルによって使用されるファイルへのパスを指定してください。

  • [電子メールの送信]

    この操作は、タスクがトリガーされたときに電子メールを送信します。操作の設定では、電子メールの送信者アドレス、宛先アドレス、件名、メッセージの本文、オプションの添付ファイルを指定します。電子メールの送信に使用する SMTP サーバーも指定する必要があります。

    この操作は、Windows Server 2003、Windows XP、または Windows 2000 用に構成されたタスクに対しては利用できません。

  • [メッセージの表示]

    この操作は、指定されたメッセージとタイトルをメッセージ ボックスに表示します。この操作の設定では、メッセージ ボックスのタイトルのテキストと、メッセージのテキストを指定します。この操作は、[タスクのプロパティ] または [タスクの作成] ダイアログ ボックスの [全般] タブで [ユーザーがログオンしているときのみ実行する] セキュリティ オプションが選択されている場合にのみ実行されます。

    この操作は、Windows Server 2003、Windows XP、または Windows 2000 用に構成されたタスクに対しては利用できません。

プログラムの起動

タスクがトリガーされたときに操作が開始する場合、プログラムまたはスクリプトの名前と、そのプログラムまたはスクリプトを実行するために必要なコマンド ライン引数を入力する必要があります。次の一覧に、操作が実行可能な、よく使われるプログラムを示します。各プログラムの説明および各プログラムで指定できる引数を表示するには、コマンド プロンプトでプログラム名に続けて「/?」を入力します。

管理者特権がないと、プログラムを正しく実行できない場合があります。タスクのセキュリティ コンテキストを指定する方法については、「タスクのセキュリティ コンテキスト」を参照してください。

 

名前 (ローカライズ可能) プログラム/スクリプト 引数

スクリプトを実行する

cscript.exe

cscript.exe を指定する代わりに、引数なしでスクリプト ファイルの名前を指定することによってスクリプトを実行できます。スクリプトの実行には既定のスクリプト ホストが使用されます。

<スクリプト ファイルの名前>

ファイルをコピーする

robocopy

<コピー元ファイルの名前> <コピー先ファイルの名前>

サービスを開始する

net

start <サービス名>

サービスを停止する

net

stop <サービス名>

シャットダウンする

shutdown

-s

再起動する

shutdown

-r

ログオフする

shutdown

-l

ディスク クリーンアップ

cleanmgr

/sagerun

ディスクを最適化する

defrag

<ドライブ文字>

ディスクをチェックする

chkdsk

<ドライブ文字>

ドライブをマップする

net

use <ドライブ文字> <ネットワーク パス>

ダイヤルアップ ネットワークに接続する

rasdial

<エントリ名>

ダイヤルアップ ネットワークから切断する

rasdial

<エントリ名> /disconnect

イベント ログをアーカイブする

wevtutil

このプログラムは Windows Vista® よりも前のオペレーティング システムでは使用できません。

al <ログのパス>

Web ページを表示する

インストール済みの任意のブラウザー

<URL>

その他の参照情報