デスクトップ コンポジションを利用すると、リモート デスクトップ セッションで Windows Aero のユーザー インターフェイス要素 (半透明のウィンドウなど) を使用できるようになります。Windows Server 2008 R2 を実行しているコンピューターへ接続するとき、既定ではデスクトップ コンポジションは許可されません。

重要

Windows Aero ではシステムや帯域幅のリソースが追加で必要となるため、リモート デスクトップ セッションでデスクトップ コンポジションを許可すると、接続のパフォーマンス (特に低速なリンク経由の接続) が低下し、リモート デスクトップ セッション ホスト (RD セッション ホスト) サーバーの負荷が高くなる場合があります。

RemoteApp セッションでは、デスクトップ コンポジションは使用できません。また、クライアント コンピューターは、Windows Aero 機能をサポートするためのハードウェアを備えている必要があります。

デスクトップ コンポジションを手動で構成する

RD セッション ホスト サーバーでデスクトップ コンポジションを手動で構成するには、次の操作を行います。

  • デスクトップ エクスペリエンス機能をインストールします。

  • テーマ サービスを開始します。

  • [リモート デスクトップ セッション用のデスクトップ コンポジションを許可する] グループ ポリシー設定を有効にします。

  • 最大色深度を 1 ピクセルあたり 32 ビットに設定します。

デスクトップ エクスペリエンス機能をインストールする

デスクトップ エクスペリエンスのインストールの詳細については、「RD セッション ホスト サーバーにデスクトップ エクスペリエンスをインストールする」を参照してください。

テーマ サービスを開始する

RD セッション ホスト サーバーでテーマ サービスを開始するには、次の手順を実行します。

この手順を実行するには、構成しようとしている RD セッション ホストにおいて、ローカルの Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=83477 (英語の可能性あり) をご確認ください。

テーマ サービスを開始するには
  1. RD セッション ホスト サーバーで、サービス スナップインを開きます。サービス スナップインを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[サービス] をクリックします。

  2. [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示された場合は、表示されている操作が目的の操作であることを確認して、[はい] をクリックします。

  3. [サービス] ウィンドウで、[Themes] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  4. [全般] タブの [スタートアップの種類] ボックス で、[自動] をクリックして [適用] をクリックします。

  5. [サービスの状態] で [開始] をクリックします。

  6. [OK] をクリックして、[Themes のプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

  7. テーマ サービスの [状態] 列に [開始] と表示されていることを確認します。

[リモート デスクトップ セッション用のデスクトップ コンポジションを許可する] グループ ポリシー設定を有効にする

Windows Server 2008 R2 を実行しているコンピューターへ接続したときにデスクトップ コンポジションを許可するには、[リモート デスクトップ セッション用のデスクトップ コンポジションを許可する] グループ ポリシー設定を有効にする必要があります。[リモート デスクトップ セッション用のデスクトップ コンポジションを許可する] グループ ポリシー設定は、コンピューターの構成\ポリシー\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\リモート デスクトップ サービス\リモート デスクトップ セッション ホスト\リモート セッション環境にあり、ローカル グループ ポリシー エディターまたはグループ ポリシー管理コンソール (GPMC) を使用して構成できます。

リモート デスクトップ サービスのグループ ポリシー設定の詳細については、リモート デスクトップ サービスのテクニカル リファレンス (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=138134) を参照してください。

最大色深度を 1 ピクセルあたり 32 ビットに設定する

RD セッション ホスト サーバーで最大色深度を 1 ピクセルあたり 32 ビットに設定するには、次の手順を実行します。

この手順を実行するには、構成しようとしている RD セッション ホストにおいて、ローカルの Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=83477 (英語の可能性あり) をご確認ください。

最大色深度を 1 ピクセルあたり 32 ビットに設定するには
  1. RD セッション ホスト サーバーで、リモート デスクトップ セッション ホストの構成を開きます。リモート デスクトップ セッション ホストの構成を開くには、[スタート] ボタンをクリックして [管理ツール]、[リモート デスクトップ サービス] の順にポイントし、[リモート デスクトップ セッション ホストの構成] をクリックします。

  2. [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示された場合は、表示されている操作が目的の操作であることを確認して、[はい] をクリックします。

  3. [接続] で、構成する接続の名前 (RDP-Tcp など) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  4. [クライアント設定] タブの [色の深度の最大値を制限する] ボックスで、[32 ビット/ピクセル] をクリックします。

  5. [OK] をクリックします。色深度設定の変更は、変更した時点で接続済みのセッションには適用されません。変更は、次回ユーザーが RD セッション ホスト サーバーに対して新しい接続を確立したときに有効になります。

また、[色の深度の最大値を制限する] グループ ポリシー設定を適用することで、最大色深度を設定することもできます。このグループ ポリシー設定は、コンピューターの構成\ポリシー\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\リモート デスクトップ サービス\リモート デスクトップ セッション ホスト\リモート セッション環境にあり、ローカル グループ ポリシー エディターまたはグループ ポリシー管理コンソール (GPMC) を使用して構成できます。グループ ポリシー設定は、リモート デスクトップ セッション ホストの構成での設定よりも優先されます。

リモート デスクトップ サービスのグループ ポリシー設定の詳細については、リモート デスクトップ サービスのテクニカル リファレンス (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=138134) を参照してください。

その他の参照情報


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