UNIX 用 ID 管理の概要

UNIX 用 ID 管理を使用すると、Windows を実行しているコンピューターを容易に既存の UNIX エンタープライズに統合できます。Active Directory ネットワーク管理者は、NIS サーバーを使用して NIS (ネットワーク情報サービス) ドメインを管理することができます。また、パスワード同期が、自動的に Windows オペレーティング システムと UNIX オペレーティング システムとの間でパスワードを同期させます。

多少の相違はありますが、UNIX 用 ID 管理は、インターネット技術標準化委員会 (IETF) の標準 RFC (Request for Comments) 2307 に準拠しています。これは、ネットワークのパスワードと NIS 属性が LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) によって解決できることを意味します。RFC 2307 スキーマで指定されている属性の一覧など、RFC 2307 の詳細については、RFC データベースの Web サイト (英語の可能性あり) を参照してください。

NIS サーバー は、UNIX の NIS ネットワークと Windows の Active Directory を完全に統合します。UNIX 用 ID 管理には、Windows ドメイン管理者が NIS ドメイン マップを Active Directory エントリにエクスポートするために使用できる、使いやすいウィザードがあります。このウィザードを実行すると、NIS サーバーを実行している Active Directory ドメイン コントローラーが、NIS ドメインのマスター サーバーになります。

Windows のパスワードが変更されると、パスワード同期 が自動的に UNIX ネットワーク上のパスワードを変更します。逆も同じです。これにより、ユーザーは両方のネットワーク上でパスワードを 1 つだけ保持すればよくなります。

パスワード同期は、以下のオペレーティング システムでサポートされています。

  • Hewlett Packard HP UX 11i v1

  • IBM® AIX® バージョン 5L 5.2 および 5L 5.3

  • Linux

    • Novell® SUSE® Linux Enterprise Server 10

    • Red Hat® Enterprise Linux® 4 server

  • SunSM Microsystems Solaris™ 10 (Scalable Processor Architecture (SPARC) 互換バージョンのみ)

NIS サーバーは、LDAP を使用する任意のオペレーティング システムまたは製品に組み込まれて動作します。

関連項目


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