マップの更新を直ちに転送する

NIS (ネットワーク情報サービス) ではマップ データに対する変更が加えられるたびに、管理者が make を実行して、NIS データベースに同じ変更を加えます。通常はこの処理の一環として、make により yppush を通じてこの変更を下位 (スレーブ) サーバーにも伝達します。この方法により、変更が即時に下位サーバーに転送されます。

NIS サーバーでは、データベースに変更を加えるのに make を使用しないので、変更を即座に UNIX ベースの下位サーバーに伝達するための明示的なコマンド yppush が用意されています。さらに NIS サーバーでは、マップを即座に NIS 下位サーバーに転送するためのコマンドが、UNIX 用 ID 管理の管理コンソールに用意されています。

yppush を使用すると、UNIX で実行されている NIS 下位サーバーのみに変更が転送されるので、注意してください。NIS サーバーではデータの保存に Active Directory ドメイン サービス (AD DS) を使用するため、Windows オペレーティング システムが動作するマスターおよび下位サーバーの両方で、同一のレプリケートされた AD DS データベースを共有します。AD DS に対する変更は、その他の NIS サーバーに即座に伝達されます。したがって、Windows オペレーティング システムを実行している NIS 下位サーバーに対して変更を転送するために yppush を使用する必要はありません。

マップの即時伝達については、「選択したマップを今すぐ伝達する」および「変更したマップを今すぐ伝達する」を参照してください。

yppush の使用については、「yppush」を参照してください。


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