フェールオーバー クラスターでは、適切な設定を作成するウィザードを実行することで、高可用性が実現されるように仮想マシンの構成を作成できます。
仮想マシンを扱うために、Hyper-V マネージャー スナップインのヘルプの内容を表示する必要がある場合があります。この内容を表示するには、サーバー マネージャーと役割の追加ウィザードを使用して Hyper-V 役割をインストールし、サーバー マネージャーまたは個別のスナップイン コンソールで Hyper-V マネージャーを開き、F1 キーを押します。仮想マシンの作成に関するページ (
この手順を実行するには、クラスター化された各サーバー上でローカルの Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。また、使用するアカウントは、ドメイン アカウントでなければなりません。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、
高可用性が実現されるように仮想マシンを構成するには |
Hyper-V 役割をインストールしており、「チェックリスト : クラスター化された仮想マシンを作成する」の手順を見直したことを確認してください。この操作はチェックリストの手順の 1 つです。
フェールオーバー クラスター マネージャー スナップインで、構成するクラスターが表示されない場合は、コンソール ツリーで [フェールオーバー クラスター マネージャー] を右クリックし、[クラスターの管理] をクリックして、構成対象のクラスターを選択または指定します。
コンソール ツリーが折りたたまれている場合は、構成するクラスターの下のツリーを展開します。
[サービスとアプリケーション] をクリックします。
仮想マシンを既に作成してある場合は、手順 6. に進みます。まだ作成していない場合、仮想マシンの新規作成ウィザードを使用して仮想マシンを作成し、高可用性のための構成を行います。
- [操作] ウィンドウの [仮想マシン] をクリックし、[仮想マシン] をポイントしてノードをクリックします。
そのノードで仮想マシンの作成とクラスター化が順次実行され、この仮想マシンを必要に応じて別のノードに移動できるようになります。
- 仮想マシンの新規作成ウィザードの [開始する前に] ページが表示されたら、[次へ] をクリックします。
- 仮想マシンの名前を指定して [仮想マシンを別の場所に格納する] をオンにし、共有記憶域のディスクを指定するか、またはクラスターの共有ボリュームが有効な場合はクラスターの共有ボリューム (ノードのシステム ドライブ上で、\ClusterStorage フォルダーの下に表示されるボリューム) を指定します。
- ウィザードの指示に従います。メモリの使用量、ネットワーク、および仮想ハード ディスク ファイルなどの詳細をここで指定できます。また、構成の詳細を後で追加または変更することもできます。
- [完了] をクリックすると、仮想マシンがウィザードで作成され、高可用性のために構成されます。ここでは、残りの手順を省略します。
- [操作] ウィンドウの [仮想マシン] をクリックし、[仮想マシン] をポイントしてノードをクリックします。
既に仮想マシンを作成済みであり、高可用性のための構成のみを行う場合、まず仮想マシンが実行されていることを確認します。次に、高可用性ウィザードを使用し、高可用性が実現されるように仮想マシンを構成します。
- [操作] ウィンドウの [サービスまたはアプリケーションの構成] をクリックします。
- 高可用性ウィザードの [開始する前に] ページが表示されたら、[次へ] をクリックします。
- [サービスまたはアプリケーションの選択] ページの [仮想マシン] をクリックし、[次へ] をクリックします。
- 高可用性の構成を行う仮想マシンを選択し、ウィザードを完了します。
- 高可用性ウィザードの実行が完了し、[概要] ページが表示されたときに、ウィザードで実行された操作のレポートを表示するには [レポートの表示] をクリックします。
- [操作] ウィンドウの [サービスまたはアプリケーションの構成] をクリックします。
その他の考慮事項
- フェールオーバー クラスター スナップインを開くには、[スタート] ボタン、[管理ツール]、[フェールオーバー クラスター マネージャー] の順にクリックします。 [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示された場合は、表示されている操作が目的の操作であることを確認して、[はい] をクリックします。
- クラスター化された仮想マシンの設定を変更する場合、「クラスター化された仮想マシンの仮想マシン設定を変更する」を参照してください。
- クラスター化された各仮想マシンに対し、仮想マシンをオフラインにする前にクラスターで実行する操作を指定することもできます。仮想マシンをオフラインにすることは、仮想マシンの移動時に必要になります。ただし、ライブ マイグレーションやクイック マイグレーションでは必要ありません。設定を指定するには、クラスター化された仮想マシンをコンソール ツリーで選択した後で、左側でなく中央のウィンドウに表示された仮想マシン リソースを右クリックし、[プロパティ] をクリックするようにしてください。[設定] タブをクリックし、オプションを選択します。この操作については、「クラスターでの Hyper-V と仮想マシンについて」の「仮想マシンのライブ マイグレーション、クイック マイグレーション、および移動」に記載された仮想マシンの移動に関する説明にあります。
- 仮想マシンの高可用性を初めて構成する場合は、この時点でクラスター ネットワーク設定を確認することをお勧めします。クラスター サーバーが接続しているネットワークが、クラスターのネットワーク通信に使用されない場合 (iSCSI またはバックアップのための専用ネットワークの場合など) は、[ネットワーク] で該当するネットワークを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。次に [クラスターにこのネットワークの使用を許可しない] をクリックします。