このタブは、ファイル名拡張子を、そのファイルを処理するプログラムまたはインタープリターにマップするときに使用します。マップされるアプリケーションには、Active Server Pages (ASP) アプリケーション、Internet Database Connector (IDC) アプリケーション、およびサーバー側インクルード (SSI) ディレクティブを使用するファイルなどがあります。たとえば、.asp 拡張子を持つページへの要求を受け取った Web サーバーは、アプリケーション マッピングを通じて、そのページを処理するために実行可能ファイル asp.dll を呼び出す必要があると判断します。このタブでは、ファイル名拡張子とは関係なく、すべての要求に対して実行されるワイルドカード スクリプト マップの ISAPI アプリケーションをインストールすることもできます。

[ISAPI 拡張をキャッシュする]

Internet Server API (ISAPI) DLL を読み込んでキャッシュすると、それ以降の要求が再びアプリケーションを呼び出さずに処理されます。ASP などのほとんどの ISAPI アプリケーションは、キャッシュにより処理効率が向上します。このチェック ボックスは、ISAPI アプリケーションのデバッグなど、特別な場合にのみオフにしてください。1 つの ISAPI アプリケーションが、1 つのサーバーの複数の Web サイトでロードされてキャッシュされている場合は、そのサーバー上でこのチェック ボックスをオフにしても、アプリケーションはメモリからアンロードされません。ISAPI アプリケーションを使用するすべての Web サイトで、このチェック ボックスをオフにする必要があります。実行中のアプリケーションは、このチェック ボックスをオフにしてもアンロードされません。ただし、それ以降の要求はキャッシュされなくなります。

[アプリケーションの拡張子]

Web アプリケーションの開発には、さまざまなプログラミング言語およびスクリプト言語を使用できます。インターネット インフォメーション サービス (IIS) は、Web サイトで要求されたリソースのファイル名の拡張子に基づいて、ISAPI プログラムと CGI プログラムのどちらを実行して要求を処理するかを決定します。たとえば、拡張子が .asp というファイルに対する要求では、Web サーバーは ASP プログラム (Asp.dll) を呼び出してその要求を処理します。ファイル名拡張子を ISAPI プログラムまたは CGI プログラムに関連付けることを、アプリケーションのマッピングと呼びます。IIS は、一般に使用されるアプリケーションのマッピングをサポートするようにあらかじめ構成されています。Web サイトのすべてのアプリケーション、または個々のアプリケーションのマッピングを、追加または解除できます。

[アプリケーションの拡張子] の表には、実行可能ファイルに関連付けられたファイル名拡張子と、実行可能ファイルへのパスが一覧表示されます。[動詞] 列に すべて と表示されている場合は、すべての動詞がアプリケーションに送信されます。アプリケーションのマッピングを変更するには、[追加]、[編集]、または [削除] のいずれかのボタンをクリックします。

重要

IIS 4.0 の [アプリケーションのマッピング] タブでは、[除外] 列に動詞の一覧が表示されていました。これが変更されて、アプリケーションにより実行される HTTP の動詞が [動詞] 列に一覧表示されるようになりました。

アプリケーションを再び呼び出さずに後続の処理を要求できるようにするため、ISAPI を読み込んでキャッシュするよう Web サーバーを構成するときに選択します。ASP などのほとんどの ISAPI アプリケーションは、キャッシュにより処理効率が向上します。

[追加]

ファイル名拡張子、実行可能ファイルのパス、および HTTP 動詞を特定してアプリケーションのマッピングを追加するときにクリックします。

[編集]

ファイル名拡張子、実行可能ファイルのパス、および HTTP 動詞を変更してアプリケーションのマッピングを修正するときにクリックします。

[削除]

IIS からアプリケーションのマッピングを削除するときにクリックします。

[ワイルドカード アプリケーション マップ (実装する順序)]

この表には、ファイル名拡張子に関係なく Web ファイルが処理される前に実行される ISAPI アプリケーションが一覧表示されます。これらの ISAPI アプリケションは、ワイルドカド スクリプト マップと呼ばれます。ワイルドカード スクリプト マップは、ISAPI フィルターと同様に使用できますが、Web サイトのみでなく仮想ディレクトリにもインストールでき、要求の本体にアクセスでき、イベント駆動型でなく、ISAPI 拡張 API の方が ISAPI フィルター API よりも機能性に優れているという点が異なります。仮想ディレクトリに独自のワイルドカード スクリプト マップが含まれていない場合、その仮想ディレクトリは、その親仮想ディレクトリまたは Web サイトからのみワイルドカード スクリプト マップを継承します。

[挿入]

この Web サイトまたは仮想ディレクトリ内の Web ファイルに対するすべての要求に対して実行されるワイルドカード スクリプト マップを追加するときにクリックします。

[編集]

[ワイルドカード アプリケーション マップ (実装する順序)] の表で現在選択されているワイルドカード スクリプト マップを修正するときにクリックします。

[削除]

[ワイルドカード アプリケーション マップ (実装する順序)] の表で現在選択されているワイルドカード スクリプト マップを削除するときにクリックします。

[上に移動]

[ワイルドカード アプリケーション マップ (実装する順序)] の表で示されている実行順において、現在選択されているワイルドカード スクリプト マップを上の方に移動するときにクリックします。

[下に移動]

[ワイルドカード アプリケーション マップ (実装する順序)] の表で示されている実行順において、現在選択されているワイルドカード スクリプト マップを下の方に移動するときにクリックします。

関連項目

アプリケーションの構成およびワイルドカード アプリケーション マッピングの詳細については、Microsoft Windows Server TechCenter の IIS 6.0 のオンライン ドキュメント (英語の可能性あり) を参照してください。


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