仮想マシン接続は、仮想マシンへの接続するために使用するツールです。このツールを使用することによって、仮想マシンへのゲスト オペレーティング システムのインストールや、ゲスト オペレーティング システムの操作が可能になります。仮想マシン接続を使用して実行できるタスクには次のものがあります。
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仮想マシンのビデオ出力に接続する
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仮想マシンの状態を制御する
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仮想マシンのスナップショットをキャプチャする
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仮想マシンの設定を変更する
開始する前に
仮想マシン接続は、Windows Server 2008 のフル インストール時に Hyper-V の役割をインストールすると自動的にインストールされます。特定のバージョンの Windows では個別にインストールすることもできます。仮想マシン接続のインストールの詳細については、
既定では、仮想マシン接続には現在の Windows セッションへのログオン時に使用したものと同じ資格情報を使用して、実行中の仮想マシンでもセッションを確立できるようにします。仮想マシン接続で別の資格情報のセットを使用する場合は、資格情報の入力が求められるように Hyper-V を構成できます。手順の詳細については、「Hyper-V を構成する」を参照してください。
仮想マシンに接続する
Hyper-V マネージャーを使用して仮想マシンに接続するには |
Hyper-V マネージャーを開きます。[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[Hyper-V マネージャー] をクリックします。
結果ウィンドウの [仮想マシン] で、仮想マシンの名前を右クリックし、[接続] をクリックします。
仮想マシン接続ツールが開きます。
仮想マシン接続の使用に関するヒント
以下のヒントは、仮想マシン接続の使用に役立ちます。
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ゲスト オペレーティング システムに統合サービスがインストールされている場合は、物理コンピューター上で実行中のオペレーティング システムとゲスト オペレーティング システム間でマウス ポインターをシームレスに移動できます。統合サービスは、サポートされている Windows オペレーティング システムの新しいバージョンに含まれています。サポートされているその他のすべてのオペレーティング システムでは、ゲスト オペレーティング システムに統合サービスをインストールします。統合サービスをインストールする手順については、「ゲスト オペレーティング システムをインストールする」を参照してください。統合サービスを使用できるゲスト オペレーティング システムの一覧については、Windows Server 2008 テクニカル ライブラリのページ (英語の可能性あり) (
https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=128037 ) を参照してください。
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実行中の仮想マシンに接続すると、マウス ポインターが小さいドットで表示される場合があります。マウス クリックまたはキーボード入力によるコマンドを仮想マシンに送信するには、仮想マシンのウィンドウで任意の場所をクリックします。入力を物理コンピューターに戻すには、マウス リリース キーの組み合わせを押して、マウス ポインターを仮想マシンのウィンドウ外に移動します。既定のリリース キーの組み合わせは、Ctrl + Alt + 左方向キーですが、Hyper-V の設定を変更すればキーの組み合わせを変更できます。
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キーボード上で Ctrl + Alt + Del キーを押しても、仮想マシンにはそのキーの組み合わせによるコマンドは送信されません。ただし、メニュー コマンドは使用できます。[操作] メニューで、[Ctrl+Alt+Del] をクリックします。または、Ctrl + Alt + End キーを押します。
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ウィンドウ表示モードから全画面表示モードに切り替えることができます。[表示] メニューで、[全画面表示モード] をクリックします。ウィンドウ表示モードに戻すには、Ctrl + Alt + Break キーを押します。
その他の考慮事項
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既定では、この手順を実行するためには、ローカルの Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。ただし、管理者が承認マネージャーを使用して承認ポリシーを変更すれば、ユーザーまたはユーザー グループがこの手順を実行できるようになります。詳細については、Hyper-V セキュリティにおける承認マネージャーの使用に関するページ (英語の可能性あり) (
https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=142886 ) を参照してください。
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承認されたユーザーが仮想マシン接続を使用して仮想マシンに接続しているときに、別の承認されたユーザーが同じ仮想マシンのコンソールを使用し始めた場合、セッションへの接続は 2 番目のユーザーに移行し、最初のユーザーはセッションへの接続を失います。これにより、2 番目のユーザーは最初のユーザーのデスクトップ、ドキュメント、およびアプリケーションを表示させることができるので、プライバシーやセキュリティ上の問題が起きる可能性があります。承認ポリシーでコンソールの読み取りまたはコンソールの読み取り/書き取り操作の特権を与えられているすべてのユーザーは、仮想マシンのセッションを使用できます。既定では、この特権はすべての管理者に与えられています。この問題を回避または修正するには、アクセスが適切に制限されるように特権を調整します。