Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス (AD LDS) インスタンスの復元手順は、インスタンスが既に存在するかどうか、またインスタンスが構成セットに属しているかどうかによって異なります。
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構成セットに属する既存の AD LDS インスタンスの AD LDS データを復元する
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既存の AD LDS インスタンスの開始を妨げている破損したデータベースを復元する
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構成セットに属さない AD LDS インスタンスの復元
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構成セットに属する AD LDS インスタンスの復元
構成セットに属する既存の AD LDS インスタンスの AD LDS データを復元する
この手順を実行するには、Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要となります。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、
構成セットに属する AD LDS インスタンスの AD LDS データに対して authoritative restore を実行するには |
データの復元対象となる AD LDS インスタンスを停止します (AD LDS インスタンスが実行されている場合)。
バックアップを開きます。
[操作] メニューの [回復] をクリックします。
回復ウィザードの手順に従って、ソース バックアップ データの場所を指定し、インスタンス データの回復元となるバックアップを指定します。
[回復の種類の選択] で、[ファイルおよびフォルダー] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[回復する項目の選択] で、インスタンス データ ファイルを含むフォルダーを参照し、選択します。既定では、AD LDS データベースとログ ファイルは %ProgramFiles%\Microsoft ADAM\instancename にあります。ここで、instancename は AD LDS インスタンスの名前を表します。
[回復オプションの指定] で、[元の場所] と [回復したファイルで既存のファイルを上書きする] をクリックし、[次へ] をクリックします。
復元を完了するには、[完了] をクリックします。
復元が完了したら、バックアップを終了します。
コマンド プロンプトを開きます。
コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
dsdbutil
dsdbutil: プロンプトで以下を入力し、Enter キーを押します。
activate instance instancename
instancename は、データを復元する AD LDS インスタンスのサービス名を表しています。
dsdbutil: プロンプトで以下を入力し、Enter キーを押します。
authoritative restore
authoritative restore: プロンプトで、以下の表にあるコマンドのいずれかを入力します。
コマンド 説明 restore database
ディレクトリ データベース全体の authoritative restore を実行します。
restore object dn
識別名が dn で表されているディレクトリ オブジェクトの authoritative restore を実行します。
restore subtree dn
識別名が dn で表されているディレクトリ サブツリーの authoritative restore を実行します。
その他の考慮事項
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バックアップを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして [Windows Server バックアップ] をクリックします。
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コマンド プロンプトを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。
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AD LDS インスタンスを停止するには、サービス スナップインを使用します。
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authoritative restore を実行中のデータにより、構成セット内の既存のデータを上書きする場合、この手順を使用します。
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dsdbutil での authoritative restore コマンドの詳細については、authoritative restore: コマンド プロンプトで「?」と入力し、Enter キーを押してください。
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現在実行中の AD LDS インスタンスに対して誤って復元を開始した場合、直ちにコンピューターを再起動し、AD LDS インスタンスを停止してから再度復元を実行することをお勧めします。
既存の AD LDS インスタンスの開始を妨げている破損したデータベースを復元する
この手順を実行するには、Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、
既存の AD LDS インスタンスの開始を妨げている破損したデータベースを復元するには |
データの復元対象となる AD LDS インスタンスを停止します (AD LDS インスタンスが実行されている場合)。
バックアップを開きます。
[操作] メニューの [回復] をクリックします。
ウィザードの手順に従って、ソース バックアップ データの場所を指定し、インスタンス データの回復元となるバックアップを指定します。
[回復の種類の選択] で、[ファイルおよびフォルダー] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[回復する項目の選択] で、インスタンス データ ファイルを含むフォルダーを参照し、選択します。既定では、AD LDS データベースとログ ファイルは %ProgramFiles%\Microsoft ADAM\instancename にあります。ここで、instancename は AD LDS インスタンスの名前を表します。
[回復オプションの指定] で、[元の場所] と [回復したファイルで既存のファイルを上書きする] をクリックし、[次へ] をクリックします。
復元を完了するには、[完了] をクリックします。
復元が完了したら、バックアップを終了します。
AD LDS インスタンスを再開します。
その他の考慮事項
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AD LDS インスタンスの開始と停止には、サービス スナップインを使用します。
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バックアップを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして [Windows Server バックアップ] をクリックします。
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この手順を実行後に AD LDS インスタンスを起動できない場合、AD LDS インスタンスが構成セットに属しているか一意であるかに応じて、AD LDS インスタンスを完全に復元するための適切な手順を実行します。
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現在実行中の AD LDS インスタンスに対して誤って復元を開始した場合、直ちにコンピューターを再起動し、AD LDS インスタンスを停止してから再度復元を実行することをお勧めします。
構成セットに属さない AD LDS インスタンスの復元
この手順を実行するには、Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、
構成セットに属さない AD LDS インスタンスを完全に復元するには |
Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス セットアップ ウィザードを使用し、元の AD LDS のインストールで使用した設定と同じ設定で AD LDS インスタンスを作成します。ただし、セットアップ中にアプリケーション ディレクトリ パーティションを作成しないでください。
次のように、作成した AD LDS インスタンスを停止します。
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[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして、[サービス] をクリックします。
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[サービス] で、AD LDS インスタンスを右クリックし、[停止] をクリックします。
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[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして、[サービス] をクリックします。
バックアップを開きます。
[操作] メニューの [回復] をクリックします。
回復ウィザードの手順に従って、ソース バックアップ データの場所を指定し、インスタンス データの回復元となるバックアップを指定します。
[回復の種類の選択] で、[ファイルおよびフォルダー] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[回復する項目の選択] で、インスタンス データ ファイルを含むフォルダーを参照し、選択します。既定では、AD LDS データベースとログ ファイルは %ProgramFiles%\Microsoft ADAM\instancename にあります。ここで、instancename は AD LDS インスタンスの名前を表します。
[回復オプションの指定] で、[元の場所] と [回復したファイルで既存のファイルを上書きする] をクリックし、[次へ] をクリックします。
復元を完了するには、[完了] をクリックします。
復元が完了したら、バックアップを終了します。
次のように、作成した AD LDS インスタンスを開始します。
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[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして、[サービス] をクリックします。
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[サービス] で、AD LDS インスタンスを右クリックし、[開始] をクリックします。
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[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして、[サービス] をクリックします。
その他の考慮事項
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バックアップを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして [Windows Server バックアップ] をクリックします。
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現在実行中の AD LDS インスタンスに対して誤って復元を開始した場合、直ちにコンピューターを再起動し、AD LDS インスタンスを停止してから再度復元を実行することをお勧めします。
構成セットに属する AD LDS インスタンスの復元
この手順を実行するには、Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、
構成セットに属する AD LDS インスタンスを完全に復元するには |
構成セットに残っている AD LDS インスタンスのいずれかで、次のように、復元する AD LDS インスタンスを表すサーバー オブジェクトを削除します。
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コマンド プロンプトを開きます。
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コマンド プロンプトで「dsmgmt」と入力し、Enter キーを押します。
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dsmgmt: プロンプトで「metadata cleanup」と入力し、Enter キーを押します。
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metadata cleanup: プロンプトで「select operation target」と入力し、Enter キーを押します。
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select operation target: プロンプトで「connections」と入力し、Enter キーを押します。
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server connections: プロンプトで以下を入力し、Enter キーを押します。
connect to server computername:portnumber
computername:portnumber は、接続先の AD LDS インスタンスを表します。
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server connections: プロンプトで「q」と入力し、Enter キーを押します。
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select operation target: プロンプトで「list sites」と入力し、Enter キーを押します。削除するサーバー オブジェクトが存在するサイトに対応した番号を確認します。
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select operation target: プロンプトで「select site n」と入力し、Enter キーを押します。n は前の手順で確認した番号を表しています。
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select operation target: プロンプトで「list naming contexts」と入力し、Enter キーを押します。削除するサーバー オブジェクトが存在するサーバーによってあらかじめ保持されている、名前付けコンテキストに対応した番号を確認します。
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「select naming context n」と入力し、Enter キーを押します。n は前の手順で確認した番号を表しています。
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「list servers in site」と入力し、Enter キーを押します。削除するサーバー オブジェクトが存在するサーバーに関連付けられている番号を確認します。
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「select server n」と入力し、Enter キーを押します。n は前の手順で確認した番号を表しています。
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select operation target: コマンド プロンプトで「 q」と入力し、Enter キーを押します。
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metadata cleanup: プロンプトで「remove selected server」と入力し、Enter キーを押します。[はい] をクリックして、サーバー オブジェクトの削除を確定します。
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さらに、サーバー オブジェクトをサイト コンテナーから削除する必要があります。
CN=Servers,CN=sitename,CN=Sites,CN=Configuration,CN={GUID}
sitename は、サーバー オブジェクトが存在するサイトの名前を表し、GUID は、AD LDS インスタンスのグローバル一意識別子 (GUID) を表しています。
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コマンド プロンプトを開きます。
バックアップを開きます。
[操作] メニューの [回復] をクリックします。
回復ウィザードの手順に従って、ソース バックアップ データの場所を指定し、インスタンス データの回復元となるバックアップを指定します。
[回復の種類の選択] で、[ファイルおよびフォルダー] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[回復する項目の選択] で、インスタンス データ ファイルを含むフォルダーを参照し、選択します。既定では、AD LDS データベースとログ ファイルは %ProgramFiles%\Microsoft ADAM\instancename にあります。ここで、instancename は AD LDS インスタンスの名前を表します。
[回復オプションの指定] で [別の場所] をクリックします。回復するファイルの一時的な場所を指定し、[次へ] をクリックします。
復元を完了するには、[完了] をクリックします。
コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
%windir%\adam\adaminstall /adv
Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス セットアップ ウィザードの手順に従います。
その他の考慮事項
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バックアップを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をクリックして [Windows Server Backup] をクリックします。
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コマンド プロンプトを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。
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dsmgmt のヘルプを表示するには、dsmgmt プロンプトで「?」と入力し、Enter キーを押します。
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現在実行中の AD LDS インスタンスに対して誤って復元を開始した場合、直ちにコンピューターを再起動し、AD LDS インスタンスを停止してから再度復元を実行することをお勧めします。