Microsoft では、ハードウェアの製造元や業界グループと密接に協力し、トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) のほとんどの機能を TPM 管理内から管理できるようにしています。ただし、状況によっては、Windows から TPM セキュリティ ハードウェアのすべての機能を制御できない場合があります。たとえば、次のような例が挙げられます。

  • ハードウェアが TPM 1.2 仕様を完全にサポートしていない

  • 完全にサポートされている BIOS がハードウェアに搭載されていない

  • TPM セキュリティ ハードウェアをオペレーティング システムから表示しないようにするオプションがハードウェアで有効になっている

  • 製造元の決定により、ハードウェアの TPM の有効化、無効化、またはクリアを BIOS 画面を使用して行う必要がある

これらの状況では、コンピューターの BIOS 画面またはセットアップ画面から TPM セキュリティ ハードウェアを管理できることがあります。

製造元によって、TPM の管理に関する用語が異なっていたり、使用するメニューや手順が異なる場合もあります。たとえば、製造元によっては、"トラステッド プラットフォーム モジュール" という呼称の代わりに TPM のことを "組み込みセキュリティ デバイス" や "Trusted Platform Module" のように呼んでいる場合があります。

使用しているコンピューター上で BIOS システムまたはセットアップ システムに入る方法や、TPM 関連の操作を実行する方法については、コンピューターに付属するユーザー マニュアル、セットアップ ガイド、またはその他のマニュアルを参照してください。ほとんどの製造元では、トラブルシューティングおよびセットアップに関する情報をオンラインでも入手できるようにしています。

TPM の管理に関する情報を検索するときは、次のような検索語を使うと目的の情報を見つけやすくなります。たとえば、"embedded security" (組み込みセキュリティ)、"TPM"、"trusted platform" (トラステッド プラットフォーム)、"security module" (セキュリティ モジュール)、"security chip" (セキュリティ チップ)、"TCG"、"Trusted Computing Group" などの用語や、これらの用語に "enable" (使用する)、"turn on" (有効にする)、"turn off" (無効にする) などの特定の操作を表す動詞を付けた語句を検索してみてください。TPM のしくみについての適切なリソースとして、Trusted Computing Group のトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) の仕様に関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=139770) を参照してください。