ユーザーが利用できるプログラムをインストールする前に、RD セッション ホストの役割サービスをコンピューターにインストールする必要があります。既にプログラムがインストールされているコンピューターに RD セッション ホストの役割サービスをインストールすると、一部の既存プログラムは、複数ユーザーの環境で正常に動作しない可能性があります。そのような問題は、該当するプログラムをアンインストールして再インストールすると解決することがあります。

複数ユーザーの環境で動作するようにアプリケーションを正しくインストールするには、RD セッション ホスト サーバーにアプリケーションをインストールする前に、RD セッション ホスト サーバーを特殊なインストール モードに切り替える必要があります。この特殊なインストール モードでは、複数ユーザー環境におけるアプリケーションの実行をサポートするための適切なレジストリ エントリや .ini ファイルが、アプリケーションのインストール処理時に作成されます。

RD セッション ホスト サーバーをこの特殊なインストール モードに切り替えるには、次のいずれかを使用します。

  • コントロール パネルの [プログラム] にあるリモート デスクトップ セッション ホストへのアプリケーションのインストール ツール。このツールを実行すると、アプリケーションのインストールを支援するウィザードが起動します。

  • コマンド プロンプトで使用する Change user /install コマンド。アプリケーションのインストールは手動で開始する必要があります。

アプリケーションをインストールした後は、リモート ユーザーがそのアプリケーションの使用を開始する前に、RD セッション ホスト サーバーを実行モードに切り替える必要があります。リモート デスクトップ セッション ホストへのアプリケーションのインストール ツールを使用する場合は、ツールの終了時に RD セッション ホスト サーバーが実行モードへと自動的に切り替わります。コマンド プロンプトを使用して RD セッション ホスト サーバーを実行モードに切り替える場合は、change user /execute コマンドを使用します。

その他の考慮事項

  • 一部のプログラムでは、RD セッション ホスト サーバー上で正常に動作するために若干の設定変更が必要になる場合があります。

  • 互いに関連しているか依存関係があるプログラムがある場合、それらのプログラムは同じ RD セッション ホスト サーバーにインストールします。たとえば、Microsoft Office の場合は、個別の Office プログラムを複数の RD セッション ホスト サーバーに分けてインストールするのではなく、Office スイート全体を同じ RD セッション ホスト サーバーにインストールしてください。

  • 次のような場合は、個別のプログラムを複数の RD セッション ホスト サーバーに分けてインストールすることを検討する必要があります。

    • インストールするプログラムに互換性の問題があり、別のプログラムに影響を与える可能性がある場合。

    • 単一のプログラムとそれに関連する多数のユーザーによって、サーバーの能力が占有される可能性がある場合。

  • リモート デスクトップ サービスのコマンド ライン ツールの詳細については、リモート デスクトップ サービスのテクニカル リファレンス (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=138135) を参照してください。

  • RD セッション ホストの詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=140438) を参照してください。

その他の参照情報


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