RD セッション ホスト サーバーとは、リモート デスクトップ サービス クライアントのために Windows ベースのプログラムや Windows デスクトップ全体をホストするサーバーです。ユーザーは RD セッション ホスト サーバーに接続して、プログラムを実行したり、ファイルを保存したり、そのサーバー上のネットワーク リソースを使用したりできます。ユーザーは、リモート デスクトップ接続クライアントまたは RemoteApp を使用して RD セッション ホスト サーバーにアクセスできます。

このチェックリストでは、管理者が RD セッション ホスト サーバーをインストールおよび構成する前に実行する必要があるタスクを示します。

Active Directory® ドメイン コントローラーに RD セッション ホストの役割サービスをインストールすることは推奨されません。詳細については、「ドメイン コントローラーに RD セッション ホストをインストールする」を参照してください。

タスク 参照先

RD セッション ホスト サーバーが必要かどうかを決定する。

管理目的だけのためにリモート接続を可能にする場合、RD セッション ホスト サーバーをインストールする必要はありません。

管理目的のリモート接続の詳細については、「リモート デスクトップを使用する」を参照してください。

RD セッション ホスト サーバーのライセンスに関する要件を確認する。

RD セッション ホスト サーバーに接続する個々のユーザーまたはコンピューター デバイスは、有効なリモート デスクトップ サービス クライアント アクセス ライセンス (RDS CAL) を保有している必要があります。

Windows Server 2008 R2 を実行している RD セッション ホスト サーバーは、Windows Server 2008 を実行しているライセンス サーバーを 1 つ以上使用するように構成してください。またこのライセンス サーバーには、有効な RDS CAL がインストールされている必要があります。

リモート デスクトップ サービスのライセンス要件の詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=138055) を参照してください。

RD セッション ホスト サーバー上でホストする必要があるプログラムを決定する。

ユーザーが利用できるプログラムをインストールする前に、RD セッション ホストの役割サービスをコンピューターにインストールする必要があります。既にプログラムがインストールされているコンピューターに RD セッション ホストの役割サービスをインストールすると、一部の既存プログラムは、複数ユーザーの環境で正常に動作しない可能性があります。そのような問題は、該当するプログラムをアンインストールして再インストールすると解決することがあります。

詳細については、「RD セッション ホスト サーバーにプログラムをインストールする」を参照してください。

次の事項に関する情報を確認する。

  • ハードウェア要件

  • 能力と規模拡張の要件

Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=138055) を参照してください。

負荷分散された RD セッション ホスト サーバー ファームの展開が必要かどうかを決定する。

RD 接続ブローカーの詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=140432) を参照してください。

RD セッション ホスト サーバーで使用するリモート デスクトップ ライセンス モードを決定する。

RD セッション ホスト サーバーで構成されるリモート デスクトップ ライセンス モードは、リモート デスクトップ ライセンス サーバーで使用できる RDS CAL の種類に一致する必要があります。

詳細については、「リモート デスクトップ ライセンス モードを指定する」を参照してください。

RD セッション ホスト サーバーが RDS CAL を要求するリモート デスクトップ ライセンス サーバーを決定する。

RDS CAL の要求先となるリモート デスクトップ ライセンス サーバーを指定するように、RD セッション ホスト サーバーを構成する必要があります。この RDS CAL とは、RD セッション ホスト サーバーに接続しているユーザーやコンピューター デバイスのためのものです。

詳細については、「RD セッション ホスト サーバーで使用するライセンス サーバーを指定する」を参照してください。

RD セッション ホスト サーバーへのリモート接続を許可するユーザーを決定する。

RD セッション ホスト サーバーにリモートでログオンするためのアクセス許可をユーザーやグループに与えるには、RD セッション ホスト サーバー上の Remote Desktop Users グループを使用します。

詳細については、「Remote Desktop Users グループを構成する」を参照してください。

RD ゲートウェイ サーバーを展開する必要があるかどうかを決定する。

RD ゲートウェイの詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=140433) を参照してください。

RD セッション ホスト サーバーがネットワーク レベル認証を要求するかどうかを決定する。

クライアントが RD セッション ホスト サーバーに接続する際、接続プロセスの早い段階でユーザー認証を行うことにより、RD セッション ホスト サーバーのセキュリティを強化できます。早い段階で行うこのユーザー認証方法は、ネットワーク レベル認証と呼ばれています。

詳細については、「RD セッション ホスト サーバーのネットワーク レベル認証の設定を構成する」を参照してください。

Windows ファイアウォールに関する情報を確認する。

リモート デスクトップ サービスの役割をインストールすると、Windows ファイアウォールの構成が変更されます。

詳細については、「リモート デスクトップ サービスと Windows ファイアウォール」を参照してください。


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