リモート デスクトップの IP 仮想化では、セッションごとまたはプログラムごとに、IP アドレスをリモート デスクトップ接続に割り当てられます。これは、プログラムが、IP アドレスごとに 1 つの接続のみを許可するサーバーと通信する場合に便利です。Windows Server 2008 R2 以前は、RD セッション ホスト サーバー上のすべてのセッションが、同じ IP アドレスに割り当てられていました。Windows Server 2008 R2 では、リモート デスクトップの IP 仮想化を使用して、セッションごとまたはプログラムごとに IP アドレスを割り当てることができます。IP アドレスを複数のプログラムに割り当てる場合、プログラムはセッションごとの IP アドレスを共有します。サーバー上に複数のネットワーク アダプターがある場合は、リモート デスクトップの IP 仮想化用にネットワーク アダプターを 1 つ選択する必要があります。

リモート デスクトップ セッション ホストの構成ツールを使用して、リモート デスクトップの IP 仮想化が構成されます。リモート デスクトップ セッション ホストの構成の [RD IP 仮想化] タブでは、次の操作を実行できます。

  • リモート デスクトップの IP 仮想化を有効または無効にする。

  • リモート デスクトップの IP 仮想化に使用するネットワーク アダプターを選択する。

  • リモート デスクトップの IP 仮想化をセッションごとまたはプログラムごとのどちらのモードにするかを構成する。

  • リモート デスクトップの IP 仮想化がプログラムごとに構成される場合、リモート デスクトップの IP 仮想化が使用できるプログラムの一覧を追加できる。

この手順を実行するには、構成しようとしている RD セッション ホストにおいて、ローカルの Administrators グループのメンバーシップ、またはそれと同等のメンバーシップが最低限必要です。 適切なアカウントおよびグループ メンバーシップの使用の詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=83477 (英語の可能性あり) をご確認ください。

リモート デスクトップの IP 仮想化設定を構成するには
  1. RD セッション ホスト サーバーで、リモート デスクトップ セッション ホストの構成を開きます。リモート デスクトップ セッション ホストの構成を開くには、[スタート] ボタンをクリックして [管理ツール]、[リモート デスクトップ サービス] の順にポイントし、[リモート デスクトップ セッション ホストの構成] をクリックします。

  2. [RD IP 仮想化] タブの [設定の編集] の領域で、[IP 仮想化] をダブルクリックします。

  3. [プロパティ] ダイアログ ボックスで、[RD IP 仮想化] タブをクリックします。

  4. リモート デスクトップの IP 仮想化を有効または無効にするには、次のいずれかの操作を行います。

    • リモート デスクトップの IP 仮想化を有効にするには、[IP 仮想化を有効にする] チェック ボックスをオンにします。

    • リモート デスクトップの IP 仮想化を無効にするには、[IP 仮想化を有効にする] チェック ボックスをオフにします。

  5. リモート デスクトップの IP 仮想化に使用するネットワーク アダプターを選択するには、[IP 仮想化に使用するネットワーク アダプターを選択してください] の一覧から、適切なネットワーク アダプターを選択します。

  6. リモート デスクトップの IP 仮想化モードを選択するには、[IP 仮想化モード] で次の操作を実行します。

    • リモート デスクトップの IP 仮想化をセッションごとのモードで実行するように構成するには、[セッション単位] をクリックします。

    • リモート デスクトップの IP 仮想化をプログラムごとのモードで実行するように構成するには、[プログラム単位] をクリックします。

  7. リモート デスクトップの IP 仮想化を使用するプログラムを割り当てるには、[仮想 IP アドレスを次のプログラムに割り当てる] で [プログラムの追加] をクリックします。


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