ユーザー プロファイルには、ユーザーの環境や設定など、具体的なユーザーに関する構成情報が記述されます。ユーザー プロファイルの計画と管理を慎重に行わないと、RD セッション ホスト サーバー環境では、ユーザー プロファイルのサイズが大きくなり、RD セッション ホスト サーバーへの接続時にユーザーのログオンに長い時間がかかるなどの問題が発生する可能性があります。また、ユーザーが異なる複数の RD セッション ホスト サーバーに接続する場合や、離れた場所にある RD セッション ホスト サーバーに接続する場合にも、ユーザー プロファイルの管理が重要になります。

RD セッション ホスト サーバーに接続するユーザーに対して、リモート デスクトップ サービス固有のプロファイル パスおよびホーム フォルダーを指定できます。このプロファイルとホーム フォルダーは、リモート デスクトップ サービス セッション以外には使用されません。プロファイルに保存される一般的なオプションの中には、リモート デスクトップ サービスの使用時には適さないものが多数あります (スクリーン セーバーやメニューのアニメーション効果など)。このため、個別のプロファイルをリモート デスクトップ サービス セッション用として割り当てる必要があります。

これらの設定は、ローカル ユーザーとグループのスナップインまたは Active Directory ユーザーとコンピューターのスナップインで、ユーザー アカウントの [プロパティ] シートにある [リモート デスクトップ サービスのプロファイル] タブを使用して手動で構成できます。

また、次に示すグループ ポリシー設定を使用して構成することもできます。

  • RD ユーザー ホーム ディレクトリを設定する

  • RD 移動ユーザー プロファイルのパスを設定する

  • RD セッション ホスト サーバー上の固定プロファイルを使用する

このグループ ポリシー設定は、コンピューターの構成\ポリシー\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\リモート デスクトップ サービス\リモート デスクトップ セッション ホスト\セキュリティにあり、ローカル グループ ポリシー エディターまたはグループ ポリシー管理コンソール (GPMC) を使用して構成できます。

グループ ポリシー設定は、リモート デスクトップ セッション ホストの構成や [リモート] タブで構成した設定よりも優先されます。

RD セッション ホストの詳細については、Windows Server 2008 R2 TechCenter のリモート デスクトップ サービスに関するページ (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=140438) を参照してください。

リモート デスクトップ サービスのグループ ポリシー設定の詳細については、リモート デスクトップ サービスのテクニカル リファレンス (英語の可能性あり)(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=138134) を参照してください。


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