ここでは、ファイル サーバー リソース マネージャーを使用しているときによく発生する問題のいくつかを紹介します。
どのような問題がありますか。
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電子メール通知を受け取っていません。
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電子メール通知の原因となったイベントが何回か続けて発生しましたが、受け取った電子メール通知は 1 通だけです。
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記憶域レポートが失敗した状態が続いており、失敗の原因に関するイベント ログに情報がまったくないか、ほとんどありません。
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ファイル スクリーン処理の監査レポートに、情報が含まれていません。
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作成した一部のクォータに対する "使用済み" および "使用可能" な値が、実際の "制限" 設定に対応していません。
注 | |
トラブルシューティングを適切に行うには、ファイル サーバー リソース マネージャーによって生成されたイベント ログを調べる必要があります。ファイル サーバー リソース マネージャーに対するイベント ログのエントリはすべて、ソース SRMSVC のアプリケーション イベント ログにあります。 |
電子メール通知を受け取っていません。
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原因 : 電子メールのオプションが構成されていないか、正しく構成されていません。
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解決方法 : [ファイル サーバー リソース マネージャーのオプション] ダイアログ ボックスの [電子メールの通知] タブで、SMTP サーバーおよび既定の電子メール受信者が指定されていて、有効であることを確認します。テスト用の電子メールを送信して、情報が正しく、通知の送信に使用されている SMTP サーバーが正常に動作していることを確認します。詳細については、「電子メール通知を構成する」を参照してください。
電子メール通知をトリガーしたイベントが何回か続けて発生しましたが、受け取った電子メール通知は 1 通だけです。
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原因 : ユーザーが、ブロックされているファイルまたはクォータのしきい値を超えたファイルを何度も保存しようとしたときに、このようなファイル スクリーン処理またはクォータ イベントに対して電子メール通知が構成されている場合、既定では管理者に対して電子メールが 60 分間に 1 通しか送信されません。これにより、管理者の電子メール アカウントに、重複するメッセージが多数送信されないようにしています。
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解決方法 : [ファイル サーバー リソース マネージャーのオプション] ダイアログ ボックスの [通知の制限] タブで、電子メール、イベント ログ、コマンド、およびレポートの各通知の種類に対して、制限時間を設定できます。各制限により、まったく同じ問題に対して、同じ種類の通知が次に生成されるまで待機する期間を指定します。詳細については、「通知の制限を構成する」を参照してください。
記憶域レポートが失敗した状態が続いており、失敗の原因に関するイベント ログに情報がまったくないか、ほとんどありません。
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原因 : レポートが保存されているボリュームが、破損している可能性があります。
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解決方法 : ボリュームに対して chkdsk を実行し、レポートの生成を再度試みます。
ファイル スクリーン処理の監査レポートに、情報が含まれていません。
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原因 : 次のいずれか 1 つ以上が原因の可能性があります。
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監査データベースが、ファイルのスクリーン処理の動作状況を記録するように構成されていません。
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監査データベースが空です (ファイルのスクリーン処理の動作状況が記録されていません)。
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ファイルのスクリーン処理の監査レポートのパラメーターが、監査データベースからデータを取得していません。
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監査データベースが、ファイルのスクリーン処理の動作状況を記録するように構成されていません。
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解決方法 : [ファイル サーバー リソース マネージャーのオプション] ダイアログ ボックスの [ファイル スクリーンの監査] タブで、[監査データベースにファイル スクリーン処理の動作状況を記録する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
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ファイル スクリーン処理の動作状況の記録の詳細については、「ファイル スクリーンの監査を構成する」を参照してください。
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ファイル スクリーン処理の監査レポートの既定のパラメーターを構成するには、「記憶域レポートを構成する」を参照してください。
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スケジュールされたレポート タスクまたはオン デマンド レポートのレポート パラメーターを編集するには、「記憶域レポートの管理」を参照してください。
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ファイル スクリーン処理の動作状況の記録の詳細については、「ファイル スクリーンの監査を構成する」を参照してください。
作成した一部のクォータに対する "使用済み" および "使用可能" な値が、実際の "制限" 設定に対応していません。
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原因 : 入れ子にされたクォータがある可能性があります。入れ子にされたクォータの場合、サブフォルダーのクォータには、親フォルダーのクォータからより厳しい制限を取得します。たとえば、100 MB のクォータの制限を親フォルダーに適用していて、200 MB のクォータが別途その各サブフォルダーに適用されているとします。この親フォルダーに合計して (サブフォルダーに格納されているデータの合計) 50 MB のデータが格納されていた場合、各サブフォルダーで利用可能な容量は 50 MB しかありません。
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解決方法 : [クォータの管理] で [クォータ] をクリックします。結果ウィンドウで、トラブルシューティングを行うクォータ エントリを選択します。操作ウィンドウで [フォルダーに影響するクォータの表示] をクリックし、親フォルダーに適用されているクォータを確認します。これにより、選択したクォータよりも低い記憶域制限が設定されている親フォルダーのクォータを特定できます。