現在のセッションにモジュールを追加します。
構文
Import-Module [-Name] <string[]> [-エイリアス <string[]>] [-ArgumentList <Object[]>] [-AsCustomObject] [-Cmdlet <string[]>] [-Force] [-関数 <string[]>] [-Global] [-PassThru] [-Prefix <string>] [-変数 <string[]>] [-Version <Version>] [<CommonParameters>] Import-Module [-Assembly] <Assembly[]> [-エイリアス <string[]>] [-ArgumentList <Object[]>] [-AsCustomObject] [-Cmdlet <string[]>] [-Force] [-関数 <string[]>] [-Global] [-PassThru] [-Prefix <string>] [-変数 <string[]>] [-Version <Version>] [<CommonParameters>] Import-Module [-ModuleInfo] <PSModuleInfo[]> [-エイリアス <string[]>] [-ArgumentList <Object[]>] [-AsCustomObject] [-Cmdlet <string[]>] [-Force] [-関数 <string[]>] [-Global] [-PassThru] [-Prefix <string>] [-変数 <string[]>] [-Version <Version>] [<CommonParameters>]
説明
Import-Module コマンドレットは、現在のセッションに 1 つまたは複数のモジュールを追加します。
モジュールとは、Windows PowerShell で使用できるメンバー (コマンドレット、プロバイダー、スクリプト、関数、変数、その他のツールやファイルなど) が含まれているパッケージです。モジュールをインポートした後、モジュールのメンバーをセッションで使用できます。
モジュールをインポートするには、Name、Assembly、または ModuleInfo パラメーターを使用して、インポートするモジュールを指定します。既定では、Import-Module はモジュールがエクスポートするメンバーをすべてインポートしますが、Alias、Function、Cmdlet、および Variable パラメーターを使用して、インポートされるメンバーを制限することもできます。
Import-Module は、モジュールを現在のセッションにのみインポートします。モジュールをすべてのセッションにインポートするには、Import-Module コマンドを Windows PowerShell プロファイルに追加します。プロファイルの詳細については、「about_Profiles」を参照してください。
モジュールの詳細については、「about_Modules」を参照してください。
パラメーター
-エイリアス <string[]>
モジュールから、指定されたエイリアスのみを現在のセッションにインポートします。エイリアスのコンマ区切り一覧を入力します。ワイルドカード文字を使用できます。
モジュールをインポートすると、一部のモジュールでは選択されたエイリアスをセッションに自動的にエクスポートします。このパラメーターを使用すると、エクスポートされたエイリアスの中からエイリアスを選択することができます。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
true |
-ArgumentList <Object[]>
Import-Module コマンドの実行中にスクリプト モジュールに渡される引数 (パラメーター値) を指定します。このパラメーターは、スクリプト モジュールをインポートする場合にのみ有効です。
ArgumentList は、エイリアス "args" で参照することもできます。詳細については、「about_Aliases」を参照してください。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-AsCustomObject
インポートされたモジュール メンバーを表すメンバーを持つカスタム オブジェクトを返します。このパラメーターは、スクリプト モジュールに対してのみ有効です。
AsCustomObject パラメーターが使用された場合、Import-Module はモジュール メンバーをセッションにインポートし、PSModuleInfo オブジェクトではなく、PSCustomObject オブジェクトを返します。変数にカスタム オブジェクトを保存し、ドット表記を使用してメンバーを呼び出すことができます。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Assembly <Assembly[]>
指定されたアセンブリ オブジェクトに実装されているコマンドレットとプロバイダーをインポートします。アセンブリ オブジェクトを格納する変数か、アセンブリ オブジェクトを作成するコマンドを入力します。Import-Module にアセンブリ オブジェクトをパイプすることもできます。
このパラメーターを使用すると、指定されたアセンブリによって実装されたコマンドレットとプロバイダーのみがインポートされます。モジュールにその他のファイルが含まれている場合、それらのファイルはインポートされないため、モジュールの重要なメンバーを取得できない可能性があります。モジュールのデバッグおよびテストを行う場合や、モジュール作成者によって使用するよう指示された場合に、このパラメーターを使用します。
必須 |
true |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByValue) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Cmdlet <string[]>
モジュールから、指定されたコマンドレットのみを現在のセッションにインポートします。コマンドレットの一覧を入力します。ワイルドカード文字を使用できます。
モジュールをインポートすると、一部のモジュールでは選択されたコマンドレットをセッションに自動的にエクスポートします。このパラメーターを使用すると、エクスポートされたコマンドレットの中からコマンドレットを選択することができます。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
true |
-Force
モジュールまたはそのメンバーのアクセス モードが読み取り専用の場合でも、モジュールとそのメンバーを再インポートします。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
False |
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-関数 <string[]>
モジュールから、指定された関数のみを現在のセッションにインポートします。関数の一覧を入力します。ワイルドカード文字を使用できます。
モジュールをインポートすると、一部のモジュールでは選択された関数をセッションに自動的にエクスポートします。このパラメーターを使用すると、エクスポートされた関数の中から関数を選択することができます。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
true |
-Global
このパラメーターは、スクリプト モジュール (.psm1) で使用されると、モジュールをグローバル セッション状態にインポートします。
このパラメーターは、スクリプト モジュールに表示される場合にのみ有効です。それ以外の場合は、無視されます。
既定では、入れ子になったモジュールのコマンドを含め、スクリプト モジュールのコマンドは、呼び出し元のセッション状態にインポートされます。モジュールがエクスポートするコマンドを制限するには、スクリプト モジュールで Export-ModuleMember コマンドを使用してください。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-ModuleInfo <PSModuleInfo[]>
インポートするモジュール オブジェクトを指定します。モジュール オブジェクトを格納する変数を入力するか、"get-module -listavailable" コマンドなど、モジュール オブジェクトを取得するコマンドを入力します。パイプを使用してモジュール オブジェクトを Import-Module に渡すこともできます。
必須 |
true |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByValue) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Name <string[]>
インポートするモジュールの名前を指定します。.psd1、.psm1、.dll、.ps1 ファイルなど、モジュール名またはモジュールのファイル名を入力します。ファイル パスは省略可能です。ワイルドカードは使用できません。パイプを使用してモジュール名とファイル名を Import-Module に渡すこともできます。
パスを省略した場合、Import-Module は PSModulePath 環境変数 ($env:PSModulePath) に保存されているパスでモジュールを探します。
できる限り、モジュール名のみを指定してください。ファイル名を指定した場合、そのファイルに実装されているメンバーのみがインポートされます。モジュールにその他のファイルが含まれている場合、それらのファイルはインポートされないため、モジュールの重要なメンバーを取得できない可能性があります。
必須 |
true |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByValue) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-PassThru
インポートされたモジュールを表すオブジェクトを返します。既定では、このコマンドレットによる出力はありません。
注
-- PassThru パラメーターを使用して "Get-Module -listavailable" コマンドの出力を Import-Module コマンドにパイプすると、Import-Module はオブジェクトを更新せずに、Get-Module から渡されたオブジェクトを返します。その結果、Exported プロパティおよび NestedModules プロパティはまだ設定されません。
-- Prefix パラメーターを使用してメンバーのプレフィックスを指定した場合、プレフィックスは、モジュール オブジェクトのプロパティのメンバー名には表示されません。オブジェクトは、プレフィックスが適用される前にエクスポートされたデータを記録します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Prefix <string>
インポートされたモジュール メンバーの名前の名詞に、指定されたプレフィックスを追加します。
同じセッションの異なるメンバーに同じ名前が付いている場合に発生する名前の競合を回避するには、このパラメーターを使用します。このパラメーターによってモジュールが変更されることはなく、モジュールが自己使用のためにインポートするファイル (入れ子のモジュール) には影響しません。このパラメーターは、現在のセッションのメンバー名にのみ影響します。
たとえば、プレフィックス "UTC" を指定して Get-Date コマンドレットをインポートした場合、このコマンドレットはセッションで Get-UTCDate として認識され、元の Get-Date コマンドレットと混同されることはありません。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-変数 <string[]>
モジュールから、指定された変数のみを現在のセッションにインポートします。変数の一覧を入力します。ワイルドカード文字を使用できます。
モジュールをインポートすると、一部のモジュールでは選択された変数をセッションに自動的にエクスポートします。このパラメーターを使用すると、エクスポートされた変数の中から変数を選択することができます。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
true |
-Version <Version>
インポートするモジュールのバージョンを指定します。システム上に同じモジュールの異なるバージョンがある場合に、このパラメーターを使用します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。Ô”¼š¤Ë¤Ä¤¤¤Æ¤Ï¡¢次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
System.String、System.Management.Automation.PSModuleInfo、System.Reflection.Assembly パイプを使用して Import-Module にモジュール名、モジュール オブジェクト、またはアセンブリ オブジェクトを渡すことができます。 |
出力 |
None、System.Management.Automation.PSModuleInfo、または System.Management.Automation.PSCustomObject 既定では、Import-Module は出力を生成しません。PassThru パラメーターを使用すると、モジュールを表す System.Management.Automation.PSModuleInfo オブジェクトが生成されます。AsCustomObject パラメーターを使用すると、PSCustomObject オブジェクトが生成されます。 |
注
Import-Module をエイリアス "ipmo" で参照することもできます。詳細については、「about_Aliases」を参照してください。
モジュールをインポートするには、モジュールのディレクトリをローカル コンピューターにアクセス可能なディレクトリにコピーしておく必要があります。詳細については、「about_Modules」を参照してください。
モジュール メンバーは独自のプライベート モジュール セッション状態で実行するので、内部処理に使用されるコマンドがセッション状態に影響することはありません。
同じ名前および同じ型のメンバーをセッションにインポートした場合、既定では、最後にインポートされたメンバーが使用されます。変数およびエイリアスが置換され、元の値にはアクセスできません。関数、コマンドレット、およびプロバイダーは、新しいメンバーによって "隠れている" だけなので、コマンド名をそのスナップイン名、モジュール名、または関数のパス名で修飾するとアクセスできます。
モジュールからインポートされたコマンドの書式設定データを更新するには、Update-FormatData コマンドレットを使用します。Update-FormatData は、モジュールからセッションにインポートされたコマンドの書式設定データも更新します。モジュールの書式設定ファイルが変更された場合は、Update-FormatData コマンドを実行すると、インポートされたコマンドの書式設定データを更新できます。モジュールを再度インポートする必要はありません。
現在のセッションの実行ポリシーが "Restricted" または "AllSigned" の場合は、Import-PSSession または Export-PSSession で作成されたモジュールをインポートしないでください。Import-PSSession と Export-PSSession で作成されるモジュールには、これらのポリシーが禁止している署名なしのスクリプト ファイルが含まれているためです。ローカル コンピューターの実行ポリシーを変更しないで Import-Module を使用するには、Set-ExecutionPolicy の Scope パラメーターを使用して、単一のプロセスに制限の緩い実行ポリシーを設定します。
例 1
C:\PS>import-module -name BitsTransfer 説明 ----------- このコマンドは、BitsTransfer モジュールのメンバーを現在のセッションにインポートします。 Name パラメーター名 (-Name) はオプションであるため、省略できます。 既定では、Import-Module はモジュールをインポートする際に出力を生成しません。出力を要求するには、PassThru パラメーターや AsCustomObject パラメーター、または Verbose 共通パラメーターを使用します。
例 2
C:\PS>get-module -listAvailable | import-module 説明 ----------- このコマンドは、PSModulePath 環境変数 ($env:psmodulepath) によって指定されたパスで利用可能なすべてのモジュールを、現在のセッションにインポートします。
例 3
C:\PS>$m = get-module -ListAvailable BitsTransfer, ServerBackup C:\PS> import-module -moduleInfo $m 説明 ----------- これらのコマンドは、BitsTransfer モジュールと ServerBackup モジュールのメンバーを現在のセッションにインポートします。 最初のコマンドは、Get-Module コマンドレットを使用して、BitsTransfer モジュールと ServerBackup モジュールを表す PSModuleInfo オブジェクトを取得します。オブジェクトは $m 変数に保存されます。ListAvailable パラメーターは、セッションにまだインポートされていないモジュールを取得する場合は必須です。 2 番目のコマンドは、Import-Module の ModuleInfo パラメーターを使用して、モジュールを現在のセッションにインポートします。 これらのコマンドを実行すると、パイプライン演算子 (|) を使用して Get-Module コマンドの出力を Import-Module に送信した場合と同じ効果が得られます。
例 4
C:\PS>import-module -name c:\ps-test\modules\test -verbose VERBOSE: Loading module from path 'C:\ps-test\modules\Test\Test.psm1'. VERBOSE: Exporting function 'my-parm'. VERBOSE: Exporting function 'get-parm'. VERBOSE: Exporting function 'get-spec'. VERBOSE: Exporting function 'get-specDetails'. 説明 ----------- このコマンドは明示的なパスを使用して、インポートするモジュールを指定します。 また、Verbose 共通パラメーターを使用して、モジュールからインポートする項目の一覧を取得します。Verbose、PassThru、または AsCustomObject パラメーターが指定されていない場合、Import-Module はモジュールのインポート時に出力を生成しません。
例 5
C:\PS>import-module BitsTransfer -cmdlet Add-BitsTransferFile, Get-BitsTransfer C:\PS> get-module BitsTransfer Name : BitsTransfer Path : C:\Windows\system32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\BitsTransfer\BitsTransfer.psd1 Description : Guid : 8fa5064b-8479-4c5c-86ea-0d311fe48875 Version : 1.0.0.0 ModuleBase : C:\Windows\system32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\BitsTransfer ModuleType : Manifest PrivateData : AccessMode : ReadWrite ExportedAliases : {} ExportedCmdlets : {[Add-BitsTransfer, Add-BitsTransfer], [Complete-BitsTransfer, Complete-BitsTransfer], [Get-BitsTransfer, Get-BitsTransfer], [Rem ove-BitsTransfer, Remove-BitsTransfer]...} ExportedFunctions : {} ExportedVariables : {} NestedModules : {Microsoft.BackgroundIntelligentTransfer.Management} C:\PS> get-command -module BitsTransfer CommandType Name Definition ----------- ---- ---------- Cmdlet Add-BitsTransfer Add-BitsTransfer [-BitsJob] <BitsJob[]> [-Source] <String[]> [[-Destination] <String[]>] [-Verbose] [-Debug] [-ErrorA... Cmdlet Get-BitsTransfer Get-BitsTransfer [[-Name] <String[]>] [-AllUsers] [-Verbose] [-Debug] [-ErrorAction <ActionPreference>] [-WarningActi... 説明 ----------- この例は、セッションにインポートされたモジュール メンバーを制限する方法と、このコマンドがセッションに与える影響を示しています。 最初のコマンドは、BitsTransfer モジュールから Add-BitsTransfer および Get-BitsTransfer コマンドレットのみをインポートします。このコマンドは Cmdlet パラメーターを使用して、モジュールがインポートするコマンドレットを制限します。Alias、Variable、および Function パラメーターを使用して、モジュールがインポートする他のメンバーを制限することもできます。 2 番目のコマンドは Get-Module コマンドレットを使用して、BitsTransfer モジュールを表すオブジェクトを取得します。ExportedCmdlets プロパティは、すべてがインポートされたかどうかにかかわらず、モジュールがエクスポートするすべてのコマンドレットを一覧表示します。 3 番目のコマンドは Get-Command コマンドレットの Module パラメーターを使用して、BitsTransfer モジュールからインポートされたコマンドを取得します。その結果から、Add-BitsTransfer および Get-BitsTransfer コマンドレットのみがインポートされたことを確認できます。
例 6
C:\PS>import-module BitsTransfer -prefix PS -passthru Name : bitstransfer Path : C:\Windows\system32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\bitstransfer\bitstransfer.psd1 Description : Guid : 8fa5064b-8479-4c5c-86ea-0d311fe48875 Version : 1.0.0.0 ModuleBase : C:\Windows\system32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\bitstransfer ModuleType : Manifest PrivateData : AccessMode : ReadWrite ExportedAliases : {} ExportedCmdlets : {[Add-BitsTransfer, Add-BitsTransfer], [Remove-BitsTransfer, Remove-BitsTransfer], [Complete-BitsTransfer, Complete-BitsTransfer] , [Get-BitsTransfer, Get-BitsTransfer]...} ExportedFunctions : {} ExportedVariables : {} NestedModules : {Microsoft.BackgroundIntelligentTransfer.Management} C:\PS> get-command -module bitstransfer CommandType Name Definition ----------- ---- ---------- Cmdlet Add-PSBitsTransfer Add-PSBitsTransfer [-BitsJob] <BitsJob[]> [-Source] <String[]> ... Cmdlet Complete-PSBitsTransfer Complete-PSBitsTransfer [-BitsJob] <BitsJob[]> [-Verbose] [-Deb... Cmdlet Get-PSBitsTransfer Get-PSBitsTransfer [[-Name] <String[]>] [-AllUsers] [-Verbose] ... Cmdlet Remove-PSBitsTransfer Remove-PSBitsTransfer [-BitsJob] <BitsJob[]> [-Verbose] [-Debug... Cmdlet Resume-PSBitsTransfer Resume-PSBitsTransfer [-BitsJob] <BitsJob[]> [-Asynchronous] [-... Cmdlet Set-PSBitsTransfer Set-PSBitsTransfer [-BitsJob] <BitsJob[]> [-DisplayName <String... Cmdlet Start-PSBitsTransfer Start-PSBitsTransfer [[-Source] <String[]>] [[-Destination] <St... Cmdlet Suspend-PSBitsTransfer Suspend-PSBitsTransfer [-BitsJob] <BitsJob[]> [-Verbose] [-Debu... 説明 ----------- これらのコマンドは、BitsTransfer モジュールを現在のセッションにインポートし、メンバー名にプレフィックスを追加してから、プレフィックスの付いたメンバー名を表示します。 最初のコマンドは、Import-Module コマンドレットを使用して BitsTransfer モジュールをインポートします。また、Prefix パラメーターを使用して、モジュールからインポートされるすべてのメンバーに PS というプレフィックスを追加し、PassThru パラメーターを使用して、インポートされたモジュールを表すモジュール オブジェクトを返します。 コマンドが返すモジュール オブジェクトには、エクスポートされたメンバーを一覧表示する ExportedCmdlets プロパティがあります。プレフィックスは、メンバーがエクスポートされた後、インポートされる前に適用されるため、コマンドレット名には表示されません。 2 番目のコマンドは Get-Command コマンドレットを使用して、モジュールからインポートされたメンバーを取得します。このコマンドは、Module パラメーターを使用してモジュールを指定します。出力から、モジュール メンバーにプレフィックスが正しく追加されたことがわかります。 使用するプレフィックスは、現在のセッションのメンバーのみに適用されます。モジュールは変更されません。
例 7
C:\PS>get-module -list | format-table -property name, moduletype -auto Name ModuleType ---- ---------- Show-Calendar Script BitsTransfer Manifest PSDiagnostics Manifest TestCmdlets Script C:\PS> $a = import-module -name Show-Calendar -asCustomObject C:\PS> $a | get-member TypeName: System.Management.Automation.PSCustomObject Name MemberType Definition ---- ---------- ---------- Equals Method bool Equals(System.Object obj) GetHashCode Method int GetHashCode() GetType Method type GetType() ToString Method string ToString() Show-Calendar ScriptMethod System.Object Show-Calendar(); C:\PS> $a."show-calendar"() 説明 ----------- これらのコマンドは、Import-Module が返すカスタム オブジェクトの取得方法と使用方法を示します。 カスタム オブジェクトには、インポートされた各モジュール メンバーを表す合成メンバーが含まれます。たとえば、モジュールのコマンドレットおよび関数は、カスタム オブジェクトのスクリプト メソッドに変換されます。 カスタム オブジェクトはスクリプトに非常に役立ちます。また、インポートされた複数のオブジェクトが同じ名前を持つ場合にも役立ちます。オブジェクトのスクリプト メソッドを使用すると、モジュール名を含め、インポートされたメンバーの完全修飾名を指定した場合と同じ効果が得られます。 AsCustomObject パラメーターはスクリプト モジュールでのみ使用できるため、まず利用可能なモジュールのうちでどのモジュールがスクリプト モジュールかを決定します。 最初のコマンドは、Get-Module コマンドレットを使用して利用可能なモジュールを取得します。このコマンドはパイプライン演算子 (|) を使用して、モジュール オブジェクトを Format-Table コマンドレットに渡します。このコマンドレットは、各モジュールの Name および ModuleType を表形式で一覧表示します。 2 番目のコマンドは、Import-Module コマンドレットを使用して、Show-Calendar スクリプト モジュールをインポートします。このコマンドは AsCustomObject パラメーターを使用して、カスタム オブジェクトを要求します。このコマンドは、結果のカスタム オブジェクトを $a 変数に保存します。 3 番目のコマンドは、パイプライン演算子を使用して、$a 変数を Get-Member コマンドレットに送信します。このコマンドレットは、$a の PSCustomObject のプロパティとメソッドを取得します。出力には Show-Calendar スクリプト メソッドが示されます。 最後のコマンドは Show-Calendar スクリプト メソッドを使用します。メソッド名にはハイフンが含まれるため、引用符で囲む必要があります。
例 8
C:\PS>import-module BitsTransfer C:\PS> import-module BitsTransfer -force -prefix PS 説明 ----------- この例は、モジュールを同じセッションに再インポートする場合に Import-Module の Force パラメーターを使用する方法を示しています。 最初のコマンドは BitsTransfer モジュールをインポートします。2 番目のコマンドは、今度は Prefix パラメーターを使用してモジュールをインポートします。 2 番目のコマンドには、モジュールを削除してから再インポートする Force パラメーターも含まれています。このパラメーターが指定されなかった場合、セッションに各 BitsTransfer コマンドレットのコピーが 2 つ含まれることになります (1 つは標準名、もう 1 つはプレフィックス付きの名前)。
例 9
C:\PS>get-date Saturday, September 12, 2009 6:47:04 PM C:\PS> import-module TestModule C:\PS> get-date 09255 C:\PS> get-command get-date | format-table -property commandtype, name, pssnapin, module -auto CommandType Name pssnapin Module ----------- ---- -------- ------ Function Get-Date TestModule Cmdlet Get-Date Microsoft.PowerShell.Utility C:\PS> Microsoft.PowerShell.Utility\get-date Saturday, September 12, 2009 6:33:23 PM 説明 ----------- この例は、インポートされたコマンドによって隠れた状態になっているコマンドの実行方法を示しています。 最初のコマンドは、Windows PowerShell に付属の Get-Date コマンドレットを実行します。このコマンドは、現在の日付の DateTime オブジェクトを返します。 2 番目のコマンドは、TestModule モジュールをインポートします。このモジュールには、ユリウス暦の日付を返す Get-Date という名前の関数が含まれています。 3 番目のコマンドは Get-Date コマンドをもう一度実行します。関数はコマンドレットより優先されるため、Get-Date コマンドレットではなく、TestModule の Get-Date 関数が実行されました。 4 番目のコマンドは、セッションに 2 つの Get-Date コマンド (TestModule モジュールの関数と Microsoft.PowerShell.Utility スナップインのコマンドレット) があることを示します。 5 番目のコマンドは、コマンド名をスナップイン名で修飾して、隠れたコマンドレットを実行します。 Windows PowerShell のコマンド優先順位の詳細については、「about_command_precedence」を参照してください。
関連項目