現在のセッションの実行ポリシーを取得します。
構文
Get-ExecutionPolicy [[-Scope] {<Process> | <CurrentUser> | <LocalMachine> | <UserPolicy> | <MachinePolicy>}] [-List] [<CommonParameters>]
説明
Get-ExecutionPolicy コマンドレットは、現在のセッションの実行ポリシーを取得します。
実行ポリシーは、Set-ExecutionPolicy を使用して設定された実行ポリシー、および Windows PowerShell 実行ポリシーのグループ ポリシー設定によって決定されます。既定値は "Restricted" です。
パラメーターを省略した場合、Get-ExecutionPolicy コマンドレットは、セッションで有効な実行ポリシーを取得します。List パラメーターを使用すると、セッションで有効なすべての実行ポリシーを取得できます。Scope パラメーターを使用すると、特定のスコープの実行ポリシーを取得できます。
詳細については、「about_Execution_Policies」を参照してください。
パラメーター
-List
優先順位で一覧表示されたセッションのすべての実行ポリシーの値を取得します。既定では、Get-ExecutionPolicy は、有効な実行ポリシーのみを取得します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
False |
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Scope <ExecutionPolicyScope>
特定のスコープの実行ポリシーを取得します。既定では、Get-ExecutionPolicy は、現在のセッションの有効な実行ポリシーを取得します。
有効な値は次のとおりです。
-- MachinePolicy: コンピューターのすべてのユーザーのグループ ポリシーによって設定された実行ポリシー。
-- UserPolicy: コンピューターの現在のユーザーのグループ ポリシーによって設定された実行ポリシー。
-- Process: 現在の Windows PowerShell プロセスに対して設定された実行ポリシー。
-- CurrentUser: 現在のユーザに対して設定された実行ポリシー。
-- LocalMachine: コンピューターのすべてのユーザーに対して設定された実行ポリシー。
必須 |
false |
位置 |
1 |
既定値 |
Effective execution policy |
パイプライン入力を許可する |
true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。Ô”¼š¤Ë¤Ä¤¤¤Æ¤Ï¡¢次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
None パイプを使用してこのコマンドレットに入力を渡すことはできません。 |
出力 |
Microsoft.PowerShell.ExecutionPolicy Get-ExecutionPolicy は、取得する各実行ポリシーのオブジェクトを返します。 |
注
Get-ExecutionPolicy を使用して、特定のスコープに対して設定された特定の実行ポリシーを取得したり、グループ ポリシーによって設定された実行ポリシーを取得したりすることはできません。Get-ExecutionPolicy では、すべての優先順位の規則を適用した結果得られる有効な実行ポリシーのみが取得されます。
実行ポリシーは、Windows PowerShell のセキュリティ戦略の一部です。このポリシーは、ユーザーが構成ファイル (Windows PowerShell プロファイルを含む) を読み込んでスクリプトを実行できるかどうかを決定し、実行前にデジタル署名が必要なスクリプト (存在する場合) を決定します。
有効な実行ポリシーは、Set-ExecutionPolicy を使用して設定されたポリシー、およびコンピューターとユーザーの "スクリプトの実行を有効にする" グループ ポリシーによって決定されます。優先順位は、コンピューター グループ ポリシー、ユーザー グループ ポリシー、プロセス (セッション) 実行ポリシー、ユーザー実行ポリシー、コンピューター実行ポリシーの順です。
Windows PowerShell ポリシーの定義を含む Windows PowerShell 実行ポリシーの詳細については、「about_Execution_Policies」を参照してください。
例 1
C:\PS>get-executionpolicy Restricted 説明 ----------- このコマンドは、シェルの現在の実行ポリシーを取得します。
例 2
C:\PS>set-executionpolicy RemoteSigned; get-executionPolicy RemoteSigned 説明 ----------- これらのコマンドは、シェルの実行ポリシーの新しいユーザー設定を設定してから、有効な実行ポリシーを表示します。コマンドは、セミコロン (;) によって区切られます。この例では、グループ ポリシー設定が存在しないため、ユーザー設定がシェルで有効なポリシーです。
例 3
C:\PS>get-executionpolicy -list Scope ExecutionPolicy ----- --------------- MachinePolicy Undefined UserPolicy Undefined Process Undefined CurrentUser AllSigned LocalMachine RemoteSigned C:\PS> get-executionpolicy AllSigned 説明 ----------- これらのコマンドは、現在のセッションのすべての実行ポリシーおよび有効な実行ポリシーを取得します。 最初のコマンドは、現在のセッションで有効なすべての実行ポリシーを取得します。ポリシーは優先順に一覧表示されます。 2 番目のコマンドは、CurrentUser スコープの 1 つのセットである有効な実行ポリシーのみを取得します。
関連項目