ユーザー名とパスワードに基づいて資格情報オブジェクトを取得します。
構文
Get-Credential [-Credential] <PSCredential> [<CommonParameters>]
説明
Get-Credential コマンドレットは、指定されたユーザー名とパスワードの資格情報オブジェクトを作成します。資格情報オブジェクトはセキュリティ操作で使用できます。
コマンドレットは、パスワード、またはユーザー名とパスワードの入力をユーザーに求めるメッセージを表示します。システム レジストリ設定に応じて、ダイアログ ボックスを介して、またはコマンド ラインにメッセージが表示されます。
パラメーター
-Credential <PSCredential>
資格情報用のユーザー名 ("User01" や "Domain01\User01" など) を指定します。パラメーター名 ("Credential") は省略可能です。
コマンドを送信すると、パスワードの入力を求められます。
ドメインなしでユーザー名を入力した場合、Get-Credential により名前の前に円記号が挿入されます。
このパラメーターを省略すると、ユーザー名とパスワードの入力を求められます。
必須 |
true |
位置 |
1 |
既定値 |
なし |
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。Ô”¼š¤Ë¤Ä¤¤¤Æ¤Ï¡¢次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
None パイプを使用してこのコマンドレットに入力を渡すことはできません。 |
出力 |
System.Management.Automation.PSCredential Get-Credential は、資格情報オブジェクトを返します。 |
注
Get-Credential によって作成される PSCredential オブジェクトは、ユーザー認証を必要とするコマンドレット (Credential パラメーターを持つコマンドレットなど) で使用できます。
Windows PowerShell と共にインストールされるプロバイダーでは、Credential パラメーターはサポートされていません。しかし、Get-WmiObject は Microsoft .NET Framework を直接呼び出すため、Credential パラメーターは Get-WmiObject で使用できます。
例 1
C:\PS>$c = Get-Credential 説明 ----------- このコマンドは、資格情報オブジェクトを取得し、$c 変数に保存します。 コマンドを入力すると、ユーザー名とパスワードの入力を求めるダイアログ ボックスが表示されます。要求された情報を入力すると、ユーザーの資格情報を表す PSCredential オブジェクトがコマンドレットによって作成され、$c 変数に保存されます。 このオブジェクトは、ユーザー認証を必要とするコマンドレット (Credential パラメーターを持つコマンドレットなど) への入力として使用できます。しかし、Windows PowerShell と共にインストールされるプロバイダーでは、Credential パラメーターはサポートされていません。
例 2
C:\PS>$c = Get-Credential C:\PS>Get-WmiObject Win32_DiskDrive -ComputerName Server01 -Credential $c 説明 ----------- これらのコマンドは、Get-Credential からの資格情報オブジェクトを使用して、リモート コンピューター上でユーザーを認証するため、Windows Management Instrumentation (WMI) を使用してコンピューターを管理できます。 最初のコマンドは、資格情報オブジェクトを取得し、$c 変数に保存します。2 番目のコマンドは、Get-WmiObject コマンドで資格情報オブジェクトを使用します。このコマンドは、Server01 コンピューターのディスク ドライブに関する情報を取得します。
例 3
C:\PS>C:\PS>Get-WmiObject Win32_BIOS -ComputerName Server01 ' -Credential (get-credential Domain01\User01) 説明 ----------- このコマンドは、Get-Credential コマンドを Get-WmiObject コマンドに含める方法を示します。 このコマンドは、Get-WmiObject コマンドレットを使用して、Server01 コンピューターの BIOS に関する情報を取得します。このコマンドは Credential パラメーターを使用して、ユーザー Domain01\User01 を認証し、Get-Credential コマンドを Credential パラメーターの値として使用します。
例 4
C:\PS>$c = Get-Credential -credential User01 C:\PS>$c.Username \User01 説明 ----------- この例では、ドメイン名なしのユーザー名を含む資格情報を作成しています。この例は、Get-Credential によりユーザー名の前に円記号が挿入されることを示しています。 最初のコマンドは、ユーザー名 User01 を含む資格情報を取得し、$c 変数に保存します。 2 番目のコマンドは、結果の資格情報オブジェクトの Username プロパティの値を表示します。
例 5
C:\PS>$credential = $host.ui.PromptForCredential("Need credentials", "Please enter your user name and password.", "", "NetBiosUserName") 説明 ----------- このコマンドは、PromptForCredential メソッドを使用して、ユーザーにユーザー名とパスワードを入力するよう求めます。コマンドは、結果の資格情報を $credential 変数に保存します。 PromptForCredential は、Get-Credential の代わりに使用しています。PromptForCredential を使用すると、メッセージ ボックスに表示されるキャプション、メッセージ、およびユーザー名を指定できます。
例 6
C:\PS>Set-ItemProperty 'HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\PowerShell\1\ShellIds' ConsolePrompting $true 説明 ----------- ユーザー名とパスワードが必要な場合、既定では、ユーザーに入力を求めるダイアログ ボックスが表示されます。コマンド ラインで入力を求めるには、管理者として実行している Windows PowerShell でこのコマンドを実行してレジストリを変更します。 ダイアログ ボックスで入力を求めるには、同じコマンドを "ConsolePrompting $false" と指定して使用します。