トピック about_PSSnapins 簡易説明 Windows PowerShell スナップインについて、およびその使用方法と管理方法について説明します。 詳細説明 Windows PowerShell スナップインは、Windows PowerShell プロバイダーとコマンドレット のいずれかまたは両方を含む Microsoft .NET Framework アセンブリです。Windows PowerShell には基本スナップインのセットが含まれますが、自分で作成した、または他から入手し たプロバイダーとコマンドレットを含むスナップインを追加することによって、Windows PowerShell の 処理機能と価値を高めることができます。 スナップインを追加すると、そのスナップインに含まれているコマンドレットとプロバイダーを現在の セッションですぐに使用できるようになりますが、その変更が反映されるのは現在のセッションのみです。 将来のすべてのセッションにスナップインを追加するには、Windows PowerShell プロファイルにその スナップインを保存します。Export-Console コマンドレットを使用してスナップインの名前をコン ソール ファイルに保存し、将来のセッションでそれを使用することもできます。 さらに、スナップインの異なるセットを含む複数のコンソール ファイルを保存できます。 組み込みスナップイン Windows PowerShell には、組み込みのプロバイダーとコマンドレットを含む Windows PowerShell スナップインのセットが含まれています。 Microsoft.PowerShell.Core Windows PowerShell の基本機能を管理するためのプロバイダーとコマンドレットが含まれ ています。含まれているのは、FileSystem、Registry、Alias、Environment、 Function、および Variable の各プロバイダーと、Get-Help、Get-Command、 Get-History などの基本コマンドレットです。 Microsoft.PowerShell.Host Start-Transcript や Stop-Transcript など、Windows PowerShell ホストで使用され るコマンドレットが含まれています。 Microsoft.PowerShell.Management Windows ベースの機能を管理するための、Get-Service や Get-ChildItem などのコマンド レットが含まれています。 Microsoft.PowerShell.Security Get-Acl、Get-AuthenticodeSignature、ConvertTo-SecureString など、Windows PowerShell のセキュリティを管理するためのコマンドレットが含まれてい ます。 Microsoft.PowerShell.Utility Get-Member、Write-Host、Format-List など、オブジェクトとデータを操作するためのコ マンドレットが含まれています。 FINDING SNAP-INS コンピューター上の Windows PowerShell スナップインの一覧を表示するには、次のコマンドを入力します。 get-pssnapin 各 Windows PowerShell プロバイダーのスナップインを取得するには、次のコマンドを入力します。 get-psprovider | format-list name, pssnapin Windows PowerShell スナップイン内のコマンドレットの一覧を表示するには、次のコマンドを入 力します。 get-command -module <snap-in_name> スナップインのインストール 組み込みスナップインは、Windows PowerShell の起動時にシステムに登録され、既定のセッションに追加されます。た だし、自分で作成した、または他から入手したスナップインについては、手動で登録してセッションに 追加する必要があります。 スナップインの登録 Windows PowerShell スナップインは、.NET Framework 言語で記述され、.dll ファイルにコ ンパイルされたプログラムです。スナップイン内でプロバイダーとコマンドレットを使用するには、最初にスナップインを 登録 (レジストリに追加) する必要があります。 ほとんどのスナップインには、この .dll ファイルを登録するインストール プログラム (.exe ファイルまたは .msi ファイル) が含 まれています。ただし、スナップインを .dll ファイルとして受け取った場合は、それをシステム上に登録できます。詳細につい ては、MSDN (Microsoft Developer Network) ライブラリの「How to Register Cmdlets, Providers, and Host Applications (コマンドレット、プロバイダー、およびホスト アプリケーションの登録方法)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=143619) を参照してください。 システム上に登録されているすべてのスナップインを取得したり、特定のスナップインが登録されていることを確認したりするには、 次のコマンドを入力します。 get-pssnapin -registered 現在のセッションへのスナップインの追加 登録したスナップインを現在のセッションに追加するには、Add-PsSnapin コマンドレットを使用します。たとえば、 Microsoft SQL Server スナップインをセッションに追加するには、次のように入力します。 add-pssnapin sql コマンドが完了すると、スナップイン内のプロバイダーとコマンドレットをセッションで使用できるようになります。ただし、 保存しない限り、現在のセッション以外でこれらを使用することはできません。 スナップインの保存 将来の Windows PowerShell セッションでスナップインを使用するには、Windows PowerShell プロファ イルに Add-PsSnapin コマンドを追加します。または、スナップインの名前をコンソール ファイル にエクスポートします。 プロファイルに Add-PSSnapin コマンドを追加すると、将来のすべての Windows PowerShell セッシ ョンで使用できるようになります。セッションのスナップインの名前をエクスポートした場合、そのス ナップインが必要な場合にのみエクスポート ファイルを使用することができます。 Windows PowerShell プロファイルに Add-PsSnapin コマンドを追加するには、プロファイルを開 き、コマンドを貼り付けるか入力して、プロファイルを保存します。 詳細については、「about_Profiles」を参照してください。 セッションからスナップインをコンソール ファイル (.psc1) に保存するには、Export-Console コマンドレットを使用します。たとえば、現在のセッション構成のスナップインを現在のディレクト リ内の NewConsole.psc1 ファイルに保存するには、次のように入力します。 export-console NewConsole 詳細については、「Export-Console」を参照してください。 コンソール ファイルを使用した Windows PowerShell の起動 スナップインを含むコンソール ファイルを使用するには、Cmd.exe や別の Windows PowerShell セッションを使用して、コマンド プロンプトで Windows PowerShell (Powershell.exe) を起動します。PsConsoleFile パラメーターを使用して、スナップインが含 まれているコンソール ファイルを指定します。たとえば、次のコマンドは、NewConsole.psc1 コンソール ファイルを使用して、Windows PowerShell を起動します。 powershell.exe -psconsolefile NewConsole.psc1 これで、スナップイン内のプロバイダーとコマンドレットをセッションで使用できるようになります。 スナップインの削除 現在のセッションから Windows PowerShell スナップインを削除するには、Remove-PsSnapin コマン ドレットを使用します。たとえば、現在のセッションから SQL Server スナップインを削除するには、 次のように入力します。 remove-pssnapin sql このコマンドレットによって、セッションからスナップインが削除されます。削除後もスナップインは読 み込まれた状態のままですが、このスナップインがサポートしているプロバイダーとコマンドレットは使用 できなくなります。 関連項目 Add-PsSnapin Get-PsSnapin Remove-PsSnapin Export-Console Get-Command about_Profiles