カスタマイズされたビューを使用して出力を書式設定します。
構文
Format-Custom [[-Property] <Object[]>] [-Depth <int>] [-DisplayError] [-Expand <string>] [-Force] [-GroupBy <Object>] [-InputObject <psobject>] [-ShowError] [-View <string>] [<CommonParameters>]
説明
Format-Custom コマンドレットは、代替ビューの定義に従ってコマンドの出力を書式設定します。Format-Custom は表や一覧以外のビューも表示することができます。Windows PowerShell ディレクトリの *format.PS1XML ファイルで定義されているビューを使用できるほか、新しい PS1XML ファイルに作成した独自のビューを Update-FormatData コマンドレットを使って Windows PowerShell に追加することも可能です。
パラメーター
-Depth <int>
表示する列の数を指定します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-DisplayError
エラーをコマンド ラインに表示します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Expand <string>
コレクション オブジェクトおよびコレクション内のオブジェクトを書式設定します。このパラメーターは、ICollection (System.Collections) インターフェイスをサポートするオブジェクトを書式設定するために用意されました。既定値は EnumOnly です。
有効な値は次のとおりです。
-- EnumOnly: コレクション内のオブジェクトのプロパティを表示します。
-- CoreOnly: コレクション オブジェクトのプロパティを表示します。
-- Both: コレクション オブジェクトのプロパティおよびコレクション内のオブジェクトのプロパティを表示します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Force
コマンドレットにすべてのエラー情報を表示するよう指示します。DisplayError パラメーターまたは ShowError パラメーターと共に使用します。既定では、エラー オブジェクトがエラーまたは表示ストリームに書き込まれたとき、一部のエラー情報だけが表示されます。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-GroupBy <Object>
共有プロパティまたは値を基にグループ化した単位で出力の書式設定を行います。出力の式またはプロパティを入力します。
GroupBy パラメーターの値には、新しい集計プロパティを指定できます。集計プロパティを作成するには、ハッシュ テーブルを使用します。有効なキーは次のとおりです。
-- Name (または Label) <string>
-- Expression <string> または <script block>
-- FormatString <string>
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-InputObject <psobject>
書式設定するオブジェクトを指定します。オブジェクトが格納されている変数を入力するか、オブジェクトを取得するコマンドまたは式を入力します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByValue) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Property <Object[]>
表示するオブジェクト プロパティとその表示順序を指定します。ワイルドカードを使用できます。
このパラメーターを省略した場合、表示されるプロパティが、表示されるオブジェクトごとに異なります。パラメーター名 ("Property") はオプションです。同じコマンド内で Property パラメーターと View パラメーターを使用することはできません。
Property パラメーターの値には、新しい集計プロパティを指定できます。集計プロパティを作成するには、ハッシュ テーブルを使用します。有効なキーは次のとおりです。
-- Expression <string> または <script block>
-- Depth <int32>
必須 |
false |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-ShowError
パイプラインを介してエラーを送ります。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-View <string>
代替形式の名前または "view" と指定します。このパラメーターを省略した場合、Format-Custom は既定のカスタム ビューを使用します。同じコマンド内で Property パラメーターと View パラメーターを使用することはできません。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。Ô”¼š¤Ë¤Ä¤¤¤Æ¤Ï¡¢次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
System.Management.Automation.PSObject パイプを使用してあらゆるオブジェクトを Format-Custom に渡すことができます。 |
出力 |
Microsoft.PowerShell.Commands.Internal.Format Format-Custom は、表示を表す書式オブジェクトを返します。 |
注
Format-Custom は表や一覧以外のビューも表示することができます。代替表ビューを表示するには、Format-Table を使用します。代替一覧ビューを表示するには、Format-List を使用します。
Format-Custom は、その組み込みエイリアスである "fc" で参照することもできます。詳細については、「about_Aliases」を参照してください。
GroupBy パラメーターは、オブジェクトの並べ替えが済んでいることを前提としています。Format-Custom でグループ化する前に、Sort-Object を使用してオブジェクトを並べ替えます。
例 1
C:\PS>get-command start-transcript | format-custom -view MyView 説明 ----------- このコマンドは、Start-Transcript コマンドレットに関する情報をユーザー作成のカスタム ビューである MyView ビューに定義されている形式で書式設定します。このコマンドを正常に実行するには、最初に新しい PS1XML ファイルを作成し、MyView ビューを定義しておき、作成した PS1XML ファイルを Update-FormatData コマンドを使用して Windows PowerShell に追加する必要があります。
例 2
C:\PS>get-process Winlogon | format-custom 説明 ----------- このコマンドは、Winlogon プロセスの情報を代替のカスタマイズされたビューで書式設定します。このコマンドでは View パラメーターが使用されていないため、Format-Custom は既定のカスタム ビューを使用してデータを書式設定しています。