スクリプトをステップ処理によりデバッグするための情報を次に示します。
ステップ処理とは、一度に 1 つのステートメントを実行するプロセスです。あるコード行で停止して、変数の値やシステムの状態を調べることができます。次の表で、ステップ オーバー、ステップ イン、ステップ アウトなど一般的なデバッグ タスクについて説明します。
デバッグ タスク |
説明 |
PowerShell ISE での操作 |
ステップ イン |
現在のステートメントを実行してから次のステートメントで停止します。現在のステートメントが関数またはスクリプトの呼び出しである場合、デバッガーはその関数またはスクリプトに対してステップ インを実行します。そうでない場合は、次のステートメントで停止します。 |
コマンド ペインで、「S」と入力して Enter キーを押すか、[デバッグ] メニューの [ステップ イン] をクリックします。 |
ステップ オーバー |
現在のステートメントを実行してから次のステートメントで停止します。現在のステートメントが関数またはスクリプトの呼び出しである場合、デバッガーはその関数またはスクリプト全体を実行し、関数呼び出し後の次のステートメントで停止します。 |
コマンド ペインで、「V」と入力して Enter キーを押すか、[デバッグ] メニューの [ステップ オーバー] をクリックします。 |
ステップ アウト |
現在の関数の外にステップします。関数が入れ子になっている場合 1 レベル上にステップします。本文にある場合、スクリプトが最後または次のブレークポイントまで実行されます。スキップしたステートメントは実行されますが、ステップ スルーされません。 |
コマンド ペインで、「O」と入力して Enter キーを押すか、[デバッグ] メニューの [ステップ アウト] をクリックします。 |
続行 |
最後または次のブレークポイントまで処理を続行します。スキップした関数と呼び出しは実行されますが、ステップ スルーされません。 |
コマンド ペインで、「C」と入力して Enter キーを押すか、[デバッグ] メニューの [実行/続行] をクリックします。 |
スクリプトのデバッグ
- 実行するコードにブレークポイントを設定します。ブレークポイントの設定方法の詳細については、「How to Set, Remove, Disable Enable, Disable, and List Breakpoints」または「Set-PSBreakpoint」を参照してください。
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[デバッグ] メニューの [実行/続行] をクリックするか、ツール バーの [スクリプト実行] をクリックします。次のような処理が行われます。
- デバッグが開始されます。スクリプトが最初のブレークポイントまで実行され、そこで停止します。ブレークポイントが強調表示されます。
- コマンド プロンプトが変わり、コマンド ペイン バーにプレフィックス [DBG] が示されます。
- 検出されたブレークポイントに関するメッセージが出力ペインに表示されます。たとえば、"'C:\Users\name\Desktop\test.script.ps1:13 のブレークポイント行が検出されました" などのメッセージです。
- デバッグが開始されます。スクリプトが最初のブレークポイントまで実行され、そこで停止します。ブレークポイントが強調表示されます。
- ここから、ステップ オーバー、ステップ イン、ステップ アウトを行うか、または続行することができます。続行する場合、デバッガーはスクリプトの最後または次のブレークポイントまで実行されます。
- デバッグ中に変数の値を見つけるには、スクリプト ペインで変数の上にポインターを置くか、またはコマンド ペインに変数名を入力して Enter キーを押します。出力ペインには、変数の値が表示されます。スクリプトのステップ スルーを続行するか、または他のデバッグ タスクを実行します。
関連項目