オブジェクトは、Windows PowerShell Integrated Scripting Environment (ISE) のフォームおよび関数に関連付けられます。オブジェクト モデル リファレンスは、これらのオブジェクトが公開するメンバー プロパティおよびメソッドに関する詳細を提供します。例として、これらのメソッドおよびプロパティに直接アクセスするスクリプトを使用する方法を示します。スクリプト オブジェクト モデルを使用すると、次の範囲のタスクを簡単に実行できます。

ISE の外観のカスタマイズ

オブジェクト モデルを使用してアプリケーションの設定およびオプションを変更できます。たとえば、次のように変更できます。

  • エラー、警告、詳細出力、およびデバッグ出力の色を変更できます。

  • コマンド ペイン、出力ペイン、およびスクリプト ペインの背景色を取得または設定することができます。

  • 出力ペインの前景色を設定できます。

  • Windows PowerShell ISE のフォント名およびフォント サイズを設定できます。

  • 警告を構成できます。これには、複数の PowerShell タブでファイルが開かれた場合や、ファイルを保存する前にファイル内のスクリプトが実行された場合に発行される警告が含まれます。

  • スクリプト ペインと出力ペインが横に並んでいるビューと、スクリプト ペインが出力ペインの上に重なっているビューとを切り替えることができます。出力ペインの上部または下部にコマンド ペインをドッキングできます。

ISE の機能の拡張

オブジェクト モデルを使用して Windows PowerShell ISE の機能を拡張できます。たとえば、次の機能拡張を実行できます。

  • Windows PowerShell ISE 自体のインスタンスへの追加や変更。たとえば、新しいメニュー項目の追加や、スクリプトへの新しいメニュー項目のマッピングにより、メニューを変更できます。

  • Windows PowerShell ISE のメニュー コマンドおよびボタンで実行できるタスクを実行するスクリプトの作成。たとえば、PowerShell タブの追加、削除、または選択を行うことができます。

  • メニュー コマンドおよびボタンで実行できるタスクの補完。たとえば、PowerShell タブの名前を変更できます。

  • ファイルに関連付けられている、コマンド ペイン、出力ペイン、およびスクリプト ペイン用のテキスト バッファーの操作。たとえば、次の操作を実行できます。

    • すべてのテキストを取得または設定する。

    • テキストの選択を取得または設定する。

    • スクリプトまたはスクリプトの選択した部分を実行する。

    • スクロールして行を表示する。

    • キャレット位置にテキストを挿入する。

    • テキストのブロックを選択する。

    • 最後の行の番号を取得する。

  • ファイル操作を実行する。たとえば、次の操作を実行できます。

    • ファイルを開く、ファイルを保存する、またはファイルを別名で保存する。

    • ファイルが最後に保存されてから変更が加えられたかどうかを判断する。

    • ファイル名を取得する。

    • ファイルを選択する。

タスクの自動化

スクリプト オブジェクト モデルを使用して、よく利用される操作のキーボード ショートカットを作成できます。

関連項目




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